八重桜の花色変化や雌しべの葉化について、前投稿(2021/04/08,09投稿 4/2撮影)で時間
経過後に再度観察しようと思い、今回は1週間経過後の変化の様子を見ようとやって来ました
御衣黄(ギョイコウ)です 開花後は淡い緑色で、徐々に黄緑から黄色に
変化していき、やがて中心部が赤く染まっていくのが御衣黄の特徴です
写真は多くの花びらの中から、開花直後の淡い緑の花を選んで撮影しました
花びらを見渡すと、花の中心部が赤くなっている花が多くあります
そして、花びらに沿って赤い筋が出来ています 開花後10日程では全て赤い筋が
出来ていませんが、更に経過すると全ての花びらに赤い筋が出来るのでしょう
これだけの経過観察で、赤い色変化があるのが御衣黄だと分かりました
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普賢象(フゲンゾウ)です 雌しべの葉化がありますかどうか?
ありました~花の中央に緑色の葉が出ています 葉化現象です
花を眺めると、花の中央に緑色の葉が2本出ています 1本と2本とがあるようです
他の花を眺めると、中央に緑色の葉化雌しべが見られます
開花後10日程ではっきりと葉化現象がみられるました
すぐ隣に柳のような八重紅枝垂れです すっかり新緑になっています
あのステキな枝垂れ桜の面影はありません
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松月(ショウゲツ)です 開花時の淡い桃色が残っています
見渡すと紅色も残っているが多くは淡いピンク色に変わっています
白い花も多く見られます 「松月」は開花時は淡い桃色で次第に白くなるようです
公園の広場外周の桜並木です 左の濃い紅色は「関山」で、時計の右側が「一葉」
で葉桜になっています 関山も一葉も普賢象と同じく葉化メシベがありました
★「普賢象」と同じく葉化メシベを有する園芸品種は、「関山」、「一葉」、「松月」
などがあるそうです
今回は公園内の八重桜を一通り見て回り、品種毎の花色変化や葉化現象が見られ参考になりました
★参考までに、植物の進化について、検索中に
『八重咲きの植物は、雄しべが花弁に変化したと考えられていますが、フゲンゾウでは、いくらか雄しべが残っています。また、雄しべや雌しべ、そして花弁や萼は、進化の途上で葉から生じたと考えられています。この意味において、フゲンゾウの葉化した雌しべは、植物の進化を彷彿させる興味深いものといえましょう。
- 葉や花の芽の元となる細胞の集まりを元基と呼んでいます。元基が葉になるか花になるかは、細胞の中でどの遺伝子が発現するかによって決まります。花になるまでの遺伝子の発現段階は幾つもあり、葉になる場合も花になる場合も、途中の段階までは同じ遺伝子が順番に発現しています。
このため、1つの遺伝子が変わったり、無くなったりするだけで、花が葉のようになったり、雄しべが花弁になったりすることが、幾つかの植物で実験的に確かめられています。
- 生物の進化は、元を正せば遺伝子の変化です。フゲンゾウの雌しべの葉化は、進化現象の裏付けの可能性を秘めているのです。』
との説明がありました
東の入り口には大きなハナミズキが満開でした
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