全面真っ赤で先が光っています(5月14日撮影)
近づいて見るとボトルを洗うブラシ状の花が沢山咲いている
オーストラリア原産 フトモモ科の常緑樹「ブラシノキ」、別名「金宝樹」花期は5~6月
過去にこの赤い花を幾度も見たことがあったが、珍しいだけで終わっていた
花から実が出来る様子に興味が湧いてきて、今回調べてみた
新しい枝に小さな蕾が出来ていて中心部に赤味が見えます
拡大すると、この一つ一つが花で、もじゃもじゃの赤い糸が出そうな様子です
枝のすべての蕾のもじゃもじゃ(花糸)がぱっと弾けて開くと満開です
トップ画像で、各々の花から雄しべが沢山出ているのが見られます
まるで小さなカップに赤いブラシを差し込んだようにも見えます
この赤いブラシは全て雄しべで、先端に光っているのは葯(雄しべの
先端で花粉を入れる袋状のもの)です
受粉が終わるとあの真っ赤に見えていたブラシが枯れて落下します
蕾の時、あのもじゃもじゃの赤い糸は雄しべだったのですが
受粉が終わりお役目が終わると枯れて落下する運命ですね
花の一つ一つに雌しべがまだ残っています
すっかり実が出来て硬く閉ざしていくようです
5mmほどの半球状の実が出来ています
一面真っ赤だったあのブラシはこの実をつくる雄しべでした
葉っぱと葉っぱの間の黒い実は昨年出来た蒴果(さくか)で
タネを閉じ込めたまま数年は残るそうです
極度の乾燥や山火事の時などには裂開して種を飛ばします
更にその先に新しい枝を伸ばし花を咲かせます
穂状花序の先から新しい枝がの伸びる珍しい特徴です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます