昨日は朝早く家を出て、天草に向かった。
実に久しぶりなのだが、天草の下島西海岸へ行こうと前夜、妻と相談し、意見が一致したので7時半に家を出た。
同じ県内とはいえ、阿蘇から天草しかも下島は遠い。もしかしたら帰れないかもしれないので、泊まり支度をして出た。
一番の目的は「美味い新鮮な魚が食べたい」
今天草はチャンポンで売り出し中。そのチャンポンでもいい
二番目は南蛮文化=キリシタンの文化史跡を訪れたい。
宇土から三角まで海岸線を一直線に下る。この街道が観光の大きな問題。
昔は元気良かった街道筋の店店が次々に店仕舞いし、今や廃墟になっている。その残骸が哀れで、汚いし観光客は折角の綺麗な海の景色に堪能したいのに、この店の残骸が眼に入ると嫌ーな印象を植え付けるだろう。
熊本県の観光課は何をしている
廃墟の撤去にも金が掛かるのだろうが、儲かっている時にはガバガバ懐を豊かにするけど、いざ「落ち目」になったときには1銭だって使わない。悲しい資本主義の哲理。「行政の責任」でといっても余計な予算の支出はできないし・・・
上島の大矢野の物産館で一休み。ここで買った「コノシロの姿寿司」を車中で食べたが、まあまあ美味かった。これは私の家の正月料理。妻の作るコノシロの寿司が俄然美味いのだが・・・
松島で有料道路に入り、一直線に島子まで飛ばす。
もう本渡まで近い。螺旋道路を登っていよいよ下島。ここから県道24号に乗り換えた。国道266号があったのだが、地図上では24号が近い。
この判断が失敗だった。最初は片側1車線の2車線道路。調子良かったけれど、次第に山手に入っていくにしたがって、車線が減少、それもすごく狭くなった。島の山間部を縦断する道路らしい。
苦労して下田温泉に辿りついた。昔は何度か釣りに来た。釣れた覚えはちっともないが、海が綺麗でそうだ一度温泉祭りがあって、川を仕切りブリを泳がせて掴み取り大会に参加。大きなブリを獲得したことはあった。
ここから所謂有名な西海岸を北上。
最初の観光地は「大江の天主堂」。460年前にヨーロッパのキリスト教宣教師がキリシタンを伝えた場所。
教会堂の中は厳粛で、秘めやかで外の明りがステンドグラスによって屈折して差し込んでいる光の幻想は神を予見させる。
それから崎津港に着いた。ここは海べたに崎津天主堂があった。
天主堂の前にはお土産物に一夜干しの魚など売っていた。その積極的な販売精神には驚いたがー
ここでは杉の葉を使った餅菓子を買った。手頃に代金150円。実に中に漉し餡の入った昔の「だご」で素朴な味だった。
ここからさらに奥の牛深まで一直線。
牛深では観光案内に出ていた大きなビルの何とか言う「観光プラザ」に立ち寄り、美味いはずの魚料理を頂いた。
ビルの一階には大きな周回のプールがあり、タイが泳いでいた。妻が手を水面に近付けると餌が与えられていないのかその指に食いついた。驚いて振り落としたがしっかり噛まれていて血が出ていた。
二階のレストランで刺身定食1800円、妻は海鮮丼1300円。定食に付いて来た荒炊き、聞くとカンパチの頭。びっくりするほどでかい
しかし、味が薄く、いまいち
妻の海鮮丼も刺身がどうも新しさに欠いていたようだ。
店の定員ものんびりしていて愛嬌がなく、すぐ引っ込んで内側で話し込む。活気がないし、客への愛想が感じられなかった。牛深もこれじゃあわざわざくまもしないから4時間近く掛かって出かけてくる価値がない。
偏狭な場所にあって、町は相変わらず人がいなかった。
人は都市へ都市へと移動し、ふるさとは「遠きにありて思うもの」になってしまった。
帰りに立ち寄った三角西港の喫茶店。この港で「坂の上の雲」の撮影が行われたのだ。ここから撮った写真が冒頭の一枚。
実に久しぶりなのだが、天草の下島西海岸へ行こうと前夜、妻と相談し、意見が一致したので7時半に家を出た。
同じ県内とはいえ、阿蘇から天草しかも下島は遠い。もしかしたら帰れないかもしれないので、泊まり支度をして出た。
一番の目的は「美味い新鮮な魚が食べたい」
今天草はチャンポンで売り出し中。そのチャンポンでもいい
二番目は南蛮文化=キリシタンの文化史跡を訪れたい。
宇土から三角まで海岸線を一直線に下る。この街道が観光の大きな問題。
昔は元気良かった街道筋の店店が次々に店仕舞いし、今や廃墟になっている。その残骸が哀れで、汚いし観光客は折角の綺麗な海の景色に堪能したいのに、この店の残骸が眼に入ると嫌ーな印象を植え付けるだろう。
熊本県の観光課は何をしている
廃墟の撤去にも金が掛かるのだろうが、儲かっている時にはガバガバ懐を豊かにするけど、いざ「落ち目」になったときには1銭だって使わない。悲しい資本主義の哲理。「行政の責任」でといっても余計な予算の支出はできないし・・・
上島の大矢野の物産館で一休み。ここで買った「コノシロの姿寿司」を車中で食べたが、まあまあ美味かった。これは私の家の正月料理。妻の作るコノシロの寿司が俄然美味いのだが・・・
松島で有料道路に入り、一直線に島子まで飛ばす。
もう本渡まで近い。螺旋道路を登っていよいよ下島。ここから県道24号に乗り換えた。国道266号があったのだが、地図上では24号が近い。
この判断が失敗だった。最初は片側1車線の2車線道路。調子良かったけれど、次第に山手に入っていくにしたがって、車線が減少、それもすごく狭くなった。島の山間部を縦断する道路らしい。
苦労して下田温泉に辿りついた。昔は何度か釣りに来た。釣れた覚えはちっともないが、海が綺麗でそうだ一度温泉祭りがあって、川を仕切りブリを泳がせて掴み取り大会に参加。大きなブリを獲得したことはあった。
ここから所謂有名な西海岸を北上。
最初の観光地は「大江の天主堂」。460年前にヨーロッパのキリスト教宣教師がキリシタンを伝えた場所。
教会堂の中は厳粛で、秘めやかで外の明りがステンドグラスによって屈折して差し込んでいる光の幻想は神を予見させる。
それから崎津港に着いた。ここは海べたに崎津天主堂があった。
天主堂の前にはお土産物に一夜干しの魚など売っていた。その積極的な販売精神には驚いたがー
ここでは杉の葉を使った餅菓子を買った。手頃に代金150円。実に中に漉し餡の入った昔の「だご」で素朴な味だった。
ここからさらに奥の牛深まで一直線。
牛深では観光案内に出ていた大きなビルの何とか言う「観光プラザ」に立ち寄り、美味いはずの魚料理を頂いた。
ビルの一階には大きな周回のプールがあり、タイが泳いでいた。妻が手を水面に近付けると餌が与えられていないのかその指に食いついた。驚いて振り落としたがしっかり噛まれていて血が出ていた。
二階のレストランで刺身定食1800円、妻は海鮮丼1300円。定食に付いて来た荒炊き、聞くとカンパチの頭。びっくりするほどでかい
しかし、味が薄く、いまいち
妻の海鮮丼も刺身がどうも新しさに欠いていたようだ。
店の定員ものんびりしていて愛嬌がなく、すぐ引っ込んで内側で話し込む。活気がないし、客への愛想が感じられなかった。牛深もこれじゃあわざわざくまもしないから4時間近く掛かって出かけてくる価値がない。
偏狭な場所にあって、町は相変わらず人がいなかった。
人は都市へ都市へと移動し、ふるさとは「遠きにありて思うもの」になってしまった。
帰りに立ち寄った三角西港の喫茶店。この港で「坂の上の雲」の撮影が行われたのだ。ここから撮った写真が冒頭の一枚。