おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

うぎゃあ・・・面白かった『蒼穹の昴』

2011年12月22日 09時18分41秒 | 日記
霧がかかっていて、五岳が見えない。気温は零下にはなっていなかった。もちろん霜も降りていない。

天気がよくないとどうも気分も晴れない。

今年の年賀状にはこう書いた。

春色亦到 深山中 

深い山奥にも(どんな場所、境遇のところ)春は必ず訪れる・・・ 

最近太り気味

夏から比べると1.5kgオーバーだ。歩いているし、朝はお粥、飲む量も食べる量もそう増えている訳ではない。

何が違うか?それははっきりしている。仕事量の違いだ。

200坪の畑をほぼ一人で(妻はバラ園他庭の手入れ専門)自給用に耕作しているのだが、この作業がこの時期ぐっと減る。

まず鍬、シャベルで汗をかくことがない

冬以外には午前中、シャワーを浴び着替えて昼食。午睡の後再び日暮れまで作業してまた風呂に入って着替え。多い時は一日に3回着替えることもしばしば・・・

今は一日中霜が解けず、することがない。それでも畑を見回すと、隙間なくビニールシートで被われた畝畝。

今年は葱が600ほど。去年は750植えたけど結果は散々で大きいのはほんの僅かで、ほとんどベビーオニオンの一口サイズ。他人には食べやすいように、小さな品種を選んで作ったんですよ・・・と冗談飛ばしたが心中はわびしかった。

今年はしっかり元肥を施し、植える前に土の手入れをよくしたので期待している。

あと、キャベツ、白菜、ホウレン草、春菊、長ネギ、チンゲン菜、大根、カブ、ライ麦、にら、細葱、グリーンピース、スナックエンドウ、陸海苔、ブロッコリー、ラッキョ・・・

標高450mの高原地。気温が低いので冬の間は作物はほとんどじっとしている。時々必要に応じ、収穫するだけだ。

そうそう大根の切干は成功した。今第二弾を干しているけど、第3弾、第4弾と作るつもりだ。

里芋などイモ類は深い穴を掘って、杉の葉、籾殻などで保温して保存しているので、食べるために取り出すのだ少々手間

そうだ、今日のテーマは読書だった。

浅田次郎の『蒼穹の昴』4巻全て読み終えた。長かったけれど面白くて、温泉や我が家の風呂に浸かりながら、ベッドに寝転んで一日50ページを目処に読み耽った。

これまで中国史ほか世界史関連の本は小説でも殆ど読んでこなかった。この『蒼穹ー』は中国近代草創期、激動の歴史を春児と文秀を主人公にそして二人が成長して仕えることになる西太后や李鴻章、袁世凱、康有為さらに伊藤博文など多士済々の巨人が登場してくる。

4億の民(当時)を支配する西太后と科挙(官吏登用試験)で全国トップの成績で採用され、(日本で言うならば省庁の事務次官かな?・・・)政治の表舞台で活躍する文秀と皇太后の御傍に仕える宦官トップの春児。近代化の遅れた中国は先進列強に分割支配されていくのだが、その中でどう封建体制を守るのか、文秀は変法(体制変革)派の中心だし、幼馴染の春児は太后を守護すべき守旧派の側近。愛憎あいまみえて悲喜交々、興奮する。

大きな歴史を語っているのだが、その中の人間ドラマを考えるとだれでもよく分かる夢物語。こういう本を書ける浅田ってすごい。

一つ苦労したのは人名に中国語読みが出てくるのだがこれに最後までついていけなかった。例えば春児はチュンル、文秀はウェンシウ、西太后シータイホー。普段は漢字の音読みだが、中国語の発音を並べて書いてある。これがちょっとつらかった。

昨日は古本屋で中国近代の歴史本を捜したけれども見つからなかった。強烈な興味が湧いてきた