おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

周囲の雑音にめげず、自由奔放に滑れ!

2011年12月24日 09時22分35秒 | 日記
スケートの全日本が始まった。

話題の多い大会で中心はなんと言っても真央ちゃんの滑り。

グランプリファイナルを母親の危篤の知らせで出場を辞退し急遽帰国することにした真央ちゃん、間に合えばいいけどと心中手を合わせていたのだが、非情にも愛する母を看取ることができなかった彼女。

若くして親に死なれるつらさを思うと深く同情する。

私の両親は既にない。親父が危篤状態になった時、北海道の奥尻島で地震と津波が押し寄せ緊迫した報道がなされていたことを思い出す。兄妹5人の内、大阪に出ていた妹が飛行が遅れ何度も息が切れそうになったのを医者は必死に命の灯(ともしび)が吹き消えない様に最後の手当てをし、意識は無くなっていたものの全員揃って見送ることができた。

その後、精神的なダメージというか父を亡くした後遺症は1年以上も続いた。

母の最期を見送れなかった真央ちゃんは可哀想だ。そして健気に全日本への出場を決め、昨日記者会見をした。

まだ、気持ちの整理もついていないだろうに人前で気持ちを伝えなくてはならないエースとしての重い責任、当たり前だが表情は暗く、鎮痛な面持ちで立たされていた。

人間の表情は黙っていてもこころの内を自然と顕現する。

「お馬鹿タレント」大流行のこの時代、真央ちゃんの顔に陰影が刻まれその影の深さが美しさを倍増しているように思った。

今日ショートプログラムだが、人のために滑るんではなくて自分のために滑って欲しい。

失敗したって構わない。滑ることをお母さんも期待しているだろうし、娘が氷上にいることで親は安心するのではないだろうか。

真央ちゃん、皆応援しているよ。自分らしく、思ったとおりに滑って下さい。