おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

日本には素晴らしい人間がいた

2015年12月22日 17時37分12秒 | 読書


今高田郁の『あい 永遠に在り』を読んでいる。後残すは20ページこの後、
風呂に浸かりながら読んでしまうだろう。

こんな感激した小説はほんとに久しぶりだ。

私はやり残していることとして、郷土における日本近世・近代の医学史を
書きたいという願いがある。

この小説を読む前は高田郁の人情江戸の話だろうと思っていた。ところが
読み始めてすぐ気付く。

これは一人の巨人の話で、しかも人間としての生き方の根本を教えわが実
人生で差し示す「処世訓」でもある。しかも江戸時代の蘭方医師である。

この人と結婚して死ぬまで同じ方向を向き生き方を変えずに一途に生きた
妻あいが主人公なのだが、小説には夫寛斎とこの人を終世支援し続けた
関口梧稜という豪商であり実は人を愛し、苦しんでいる人への支援を全精
力傾けてやり通す人格をもった人間であった。

この人が寛斎を精神面、経済面すなわち物心ともに終世支えていく。

篤志家とはよく聞く言葉だがこの三人はこの言葉で語れないもの凄い生き方を
貫いた。

参った、参った!

本を読み終えても暫くはその余韻から冷めたくないし、ずーっと浸っていたい。
そして関夫妻・関口についてもう少し調べてみたと今痛切に感じている。


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