とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

人工知能の暴走と原発神話の崩壊

2016-03-29 07:18:40 | ニュース
 マイクロソフトが開発し、実験中だった人工知能が、ツイッター上でヒトラーを肯定したり、人種差別的な言葉を発したりし始めたという。怖い話だ。

 一昔前までは、コンピュターがいくら進歩しても人間が制御しているのだから暴走することはないと言われていました。しかしその信頼が揺らいでいるような気がします。

 原子力発電所も安全だ、安全だといいながらちっとも安全ではなかった。それと同じことがコンピューターでも起きてしまうのではないだろうか。

 「想定外」という言葉を使ってしまえば責任から逃れられる。大丈夫、大丈夫といいながら、実は大丈夫ではなかった。そんな結果になってしまうのではないかという恐怖が人間を苦しめ始めている。いよいよ人間の文明が人間を滅ぼす歴史的ポイントまで来てしまったのではないか。

 今、本当に人間が何かを考えなければいけない。
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コンピューターが人間に勝った!

2016-03-19 03:44:20 | ニュース
 「アルファ碁」というコンピューターソフトが、今最強と言われている囲碁棋士に勝ったそうです。囲碁に関してはまだ人間のほうが強いのではないかと思っていましたが、こんなに早くコンピューターが勝ってしまったので正直驚いています。

 しかし、本当の驚きは、このソフトが自分で考える能力を持っているということです。自分で考えることができるということは、もはやコンピューターが人間と同じなのではないか、いや、この膨大な記憶力と計算速度の速さによって人間を超えてしまうのではないかと考えられることです。SFの世界でよく描かれる、コンピューターが人間を支配する事態が現実のものになるのではないかとやっぱり考えてしまいます。

 この件に関しては認知科学や認知心理学の研究が進んでいるようなので、もっと勉強していきたいと考えています。とてもおもしろいテーマです。そして機会があればまた書きたいと思います。

 さてここでは現在いくつかの点において直感的に考えたことを書き残しておきます。

 ひとつはもうプロ棋士はいなくなるのではないか、そして囲碁は衰退するのではないかという心配です。

 囲碁は人間が何千年もかけて作り上げてきたゲームです。そして人間が新手を見つけ出し、その人間の努力が定石となってきたものです。プロ棋士たちは自分で勝つ方法を発見してきたのです。

 しかしコンピューターが人間に勝つようになると、人間は勝つためには自分で考えるよりコンピューターに新手を考えさせるようになってしまいます。人間同士の勝負でも、コンピューターとの練習であみだした方法だけが試されるようになってしまうでしょう。こうなってしまったら、囲碁は自分が楽しむだけのものといしてはいいかもしれませんが、プロ競技としては成立しません。今後囲碁は衰退してしまうのではないかという心配していまします。はたしてどうなっていくでしょう。

 もうひとつは、コンピューターはもう人間の道具であるというレベルを超えたのだろうということです。少し前までは「コンピューターを管理するのは人間だ。」で済まされてきたと思いますが、そんなに簡単な問題ではないように思えてきたのです。

 おそらくこれからの人間の人生観はコンピューターによって大きく変わってきます。この変化をよく見つめることが人間の人間たる所以を見つけることにつながるのではないかと思えるのです。

 コンピューターの支配はいやですけど、人間が人間であることを見つめ、新たな人間学が生まれてくるのではないかという期待があります。
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マスメディアのあり方(プロ野球金銭授受問題の対応に関して)

2016-03-16 16:47:37 | ニュース
 昨日のブログで巨人の金銭授受問題について、それほど大げさに騒ぐような問題ではないという意見を書かせていただきました。その後、阪神や西武でも似たような金銭授受があったという報道がなされています。

 昨日の夜「報道ステーション」の冒頭を見ていたら、その話題がトップニュースになっていました。私としてはそこまでの大問題なのかと思いました。そしてコメンテーターの朝日新聞の立野さんが巨人、ならびにプロ野球界にかなり厳しい意見を言っていました。まあ私としてはそこまで偉そうに言わなくてもいいのになあと思って見ていました。

さてそれを受けた古館伊知郎さんが、立野さんの意見を否定はしなかったものの、どうもはっきりしないようなコメントをしていました。録画をとっていたわけではないのではっきりとしたことは言えませんが、なんとなくそれほどの問題なのかというような感じのコメントにわたしにはとれました。本当は古館さんもこの問題に関してはそれほど騒ぐような問題ではないと感じつつも、番組の方針としては大きく取り上げたいということがあったのではないでしょうか。このあたりの不自由さが古館さんを苦しめていたのではと勝手に想像しました。

 今日の朝、「朝チャン」を見ていました。レギュラーの博多華丸さんは金銭授受の問題について大した問題ではないと最初は言っていました。しかし、1時間後同じ問題についてはあいまいなことしか言っていませんでした。そして一方で夏目さんは野球界に厳しく意見を言いまとめていました。これも番組の方針として華丸さんに自分意見を自粛させる何かがあったのではないでしょうか。

 マスメディアは権力です。この権力を使うべき相手は、巨大な権力者に対してです。政治家の不正に対しては厳しくあらねばなりません。その意味では報道の自由は保障されます。しかし、その権力がどうでもいいことにまで使われたらもはやその権力は奪われて当然です。空気を読みながら世間の動向を気にして、視聴率のことばかり考えている今のテレビ報道に本当に権力を持たせていいのでしょうか。

 政府が報道に圧力をかけているような最近の風潮は大きな問題であるのは明らかです。しかし、一方、マスメディアが本当に責任ある報道をしているのかと言われると、そう感じられません。だから政権につけ込まれるのです。

 報道の在り方について示唆を与えてくれているのは池上彰さんだと思います。池上さんはニュースをわかりやすく解説し、一方では自分の意見を露骨に押し付けようとはしていません。池上さんは今後の日本の報道の在り方を示しているように感じます。マスコミの方々はもっとこれからの報道の在り方について研究してほしいと思います。
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小説家になろう講座

2016-03-12 07:48:37 | ニュース
 山形市で「小説家(ライター)になろう講座」が行われています。もう19年続いているそうです。今や第一線で活躍している柚月裕子さんなどが学んだ講座です。歴史も実績もある地方の地道な活動です。

 月に1度のペースで開催されていて、日曜日の午後、約2時間の講座です。毎回著名な作家が講師になっています。前半が受講生が書いた短い小説の合評会です。かなり厳しい意見が飛び交います。後半が講師の先生に対する質問会という形です。正式なメンバーは年間の会費を支払い参加するのですが、各回だけの参加も可能です。ただしスポット参加の場合は自分の文章を見てもらうことはできませんし、事前に受講生の書いた小説を読んでくることが不可能なのでその場で急いで読まなければなりません。

 数年前、私の好きな作家である横山秀夫さんが講師だったので初めてスポット参加させていただきました。横山さんの小説家としての命を削るような努力がよくわかり、とても感動しました。その後も数回参加させてもらっています。私は小説家になろうと思っているわけではありませんが、とても勉強になりますし、刺激になります。

 さてその「小説家になろう講座」の名称が商標登録されていて、今度使えなくなるという報道がありました。変な話だと思いました。ずっと昔から使っていた名称、しかも特に何らかの工夫があるとも思われないような名称が、後から商標登録されたがために使えなくなる、こんな理不尽な話はありません。

 以前、著作権が死後70年に延長されるということも理不尽だと書きましたが、このような知的財産の権利の問題はおかしなことが多すぎる。法律が常識を侵しています。こんな商標登録を認めるほうがおかしい。

 まあ「小説家になろう講座」が別の名称になろうとやることは変わらないだろうし、こんなことで意地をはる必要もないので、話題になっただけおいしいかなということなのかもしれないのですが・・・・。

 この講座がこれからも発展していくことを期待します。
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