副題はー中国と周辺国々の陶磁器ーである。残念ながら写真撮影禁止で図録の発刊もない。何かテーマを持った展示であろうと、写真撮影可否は別として期待していたが、テーマを汲取ることはできなかった。誠に残念なことである。
黒陶双耳壺 中国・前漢時代
青磁宝相華唐草文茶碗 中国・北宋時代・耀州窯
青花雲気文瓶 北ベトナム・14-15世紀
写真撮影禁止なので、上掲3葉の写真はパンフレットから転載した。
出品目録179・カロン・刷毛目刻花蓮弁文碗は初見で、カロンの多様な装飾技法の一端を垣間見た。写真撮影できないので、誠に残念であるが、白土で”の”の字状の刷毛目文様を入れ、見込み中央に蓮花を刻み、カベットに放射状の線刻をしている。まことに珍しい装飾であった。
上から4枚目の写真に、北ベトナムの耳杯(1-3世紀)が載っている。中国の紀元前後の杯形状は種々な形が存在するが、耳杯もその一つで、本展でも中國の木製漆塗りの耳杯、灰釉耳杯が展示され、それと比較する形で北ベトナムのそれも展示されていた。この耳杯は北ベトナム以外にも波及したのであろうか? これ以上の紹介ができないのが残念である。