去る6月4日、北広島町で花田植え(”囃田・はやしだ”とも云う)が開催されるとのことで出掛けてみた。
花田植の主目的は田の神に豊穣を願うことである。芸北(安芸国北部)地方では、田の神を「サンバイ」と呼び、「三拝」「三祓」などの字が当てられることもあります。その名の由来は不明ですが、「五月蝿をはらう」「三把の苗」などの音からという説や、「三柱の歳神」や「三度神」を祀ることを指すという説もある。
昔は、花田植に限らず田植の季節になると、田の神がやって来て作業を見守り、それが終わるとまた去って行くと考えられていた。この神は、田の神の他、時期により歳神・七夕神・山の神になるという伝承もある。この囃田とも呼ぶ伝承は中世まで遡ると云うが、その源流は古代の呉越まで遡りそうだ。
その裏付けになりそうなのが、花田植えの後に行われる「えぶり」を逆さまに水口に立て、三把の苗を載せて「田ノ神」に奉るところに在る。この神事と云うか予祝儀礼は、花田植えの最後で、それまでに1時間以上を要す。とても待ちきれず帰宅したので、下掲の写真は北広島町hpより借用したものである。
これに関してはココをご覧願いたい。
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