2020年11月21日 秋山溜池
秋山溜池は山口県山陽小野田市厚狭の厚狭川水系石束川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地由来碑によれば1939年(昭和14年)の西日本大干ばつをきっかけに灌漑用溜池建設の機運が高まり地元出身の実業家や篤志家の尽力もあり、秋山耕地整理組合の事業として1940年(昭和15年)に秋山溜池建設が着工され1944年(昭和19年)に竣工しました。
由来碑には戦争激化の中人員や物資不足を補うため小学生を動員してまでの事業であったと記されています。
管理は耕地整理組合を引き継いだ秋山土地改良区が行ってきましたが、その後の土地改良区の合併により現在は山陽土地改良区が行っています。
県道355号線が秋山溜池の右岸を通っています。
今回は今富ダム からのアプローチとなったため上流側から秋山溜池に至りました。
県道224号と355号の三差路を過ぎると左手に秋山溜池が見えてきます。
天端入口に駐車スペースがあり車を止めます。
すぐ先に由来碑があります。
右岸の横越流式余水吐。
余水吐が湾曲しており、写真では見えませんが右手にトンネル式導流部があります。
下流側から見た余水吐。
導流部トンネルの入口。
上流面と斜樋。
天端
微かに轍が残ります。
貯水池は総貯水容量80万立米。
訪問時はずいぶん水位が下がっていました。
池の中島に社と燈籠が見えます。
天端と下流面
綺麗に草が刈られています。
堤体の手入れを見ても重用されている貯水池だと言うのがよくわかります。
ダム下には行かなかったので余水吐隧道吐口や底樋は確認できませんでした。
2013 秋山溜池(1583)
ため池コード 345220038
山口県山陽小野田市厚狭
厚狭川水系石束川
A
E
16メートル
101メートル
800千㎥/800千㎥
山陽土地改良区
1944年