諦めたのは、誰？

開会式があった日の事。
この大会は中学のクラブチームも参加。

背後から「おはようございます」って声に振り向くと
去年のキャプテン。
「お前のチーム、アッチで集合しているゾ」
「ヤバッ、今日練習午後からなんで、後で顔を出します。」
相変わらず、おとぼけ君です

開会式も終わり、
午後からのリーグ戦に備えて
小学校へ移動。
到着すると、本当に前キャプテンが来てました。

この日は、４年以下のリーグ戦が朝一で組まれていたので、
開会式、午前中の練習参加は６年のみ。

ストレッチをして、ダッシュ。
キャッチボール。
キャプテン、肩が強くなったようです。

「じゃ、ボール回し」

何処かに書いてあった、中学のボール回し。
一分間に４０回。

例えば、２－３－４－５－２だったら、
３で１回。４で１回、計２回。
だから、２まで戻ってきたら、４回。
要するに、ボールを取った数。

中学生で４０回なので、
３０回を目標

前回、行った時は４年生も居たせいか、結局達成出来ず。
最高で２９だったかな？

今回は６年のみ。ネックは前キャプテンか

一回目で２８。
「もっと、集中して」キャッチャーのマツが檄
三回目でクリア。

予想以上に早く出来てしまった

じゃ、35回を目標に。
これが、なかなか出来ない。

「もう、これで出来ても出来なくても最後ね。」
残り20秒の時、
前キャプテンが暴投。
それでも、ダッシュで取りに行くＡ－Ｃ。
そこから、再スタート。
当然、35は達成できないんですが・・・

セカンドベースには、エースと前キャプテンが入っていました。
前の周回では前キャプテンが投げなたので、
今度はエースが捕って、投げた。
その投げたボールが、何故か前キャプテンのグローブに当たった
そのボールを取りに行ったところで、タイムアップ

「ゴメン」って謝る、前キャプテン

集合。

「最後の周回。暴投が出たところで諦めたの、手を挙げて。」

手を挙げたのは一人。
暴投をして、ふざけたのか、何なのか送球をグローブに当てた
前キャプテンのみ

実は、これには伏線があって。
初めて、この練習を行った時。
最初は、緊張もしているので大きなミスもなく。
それでもクリア出来ない。
その内、暴投、エラーに後逸。

大きなミスもないのにクリア出来ないのに、
暴投や後逸した時点で絶対にクリアは無理。

諦めてユックリ投げたり、途中で止めちゃったり。

で、優しく説教
ミスをしなくてもクリア出来ないものを
ミスをしたら諦めたくなる気持ちも分かるけど。
諦めて止めたら、記録なしだよ。
無理って、分かっても続ける。
どれでけ、３０に近づけるか？に挑戦しても良いんじゃない。
諦めないで続ける事で次に生かせる事があるかも知れないだろ。
諦めたら、上達なんてしないぞ。って。

その後も結局クリアは出来なかったけど、
複数で守っている所は、大きく後逸しない様にカバーしたり、
ダッシュで捕りに行く姿勢を見せてくれた。

「クリアは出来なかったけど、ミスなしで２９。
ミスをしてもカバーした事で２３。６回しか変わらない。
野球はサッカーみたいに時間で終わり。
じゃない、３０点差でも最終回３アウトまで続けられる、
諦めないで繋げれば逆転出来るかもしれないんだよ。」

諦めない事が、今のところボール回しで終わってますが