ノンストップ一気読み、と紹介されていたので図書館で借りてきたが本当に一気読みしてしまった。
詳しいあらすじはウィキペディアの「ジェノサイド」を読んでもらった方が早いだろう。
どうみてもSFなのだが、ミステリー枠になっているらしい。
途中途中の専門用語がいかにもそれらしく、かつ正しいのかどうかも判断できないので、雰囲気に流されてしまう。じっくり読んでも分からないものは分からないので、深く考えずに「そんなもんなのね」と字ずらだけ追いながら読んだ。
「南京大虐殺と関東大震災時の朝鮮人虐殺について書かれているが、これは「コンゴ、ルワンダ、ナチスの虐殺を書きながら、日本がしたことを書かないのは不公平だと考えた」ため」とウイキペディアにあるが、南京大虐殺はあったらしい、というあいまいなもので、読んでいて違和感を感じた。
結末は、いささかご都合主義のような気がしないではなかった。
あまり知られていない、アフリカの現状、特に現在も行われているピグミーの虐殺が物語の副旋律になっており、その点も面白かった。