演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

ついでだから忘れる練習も

2009年11月02日 20時25分13秒 | 演技
台詞を覚えることは、なかなか難しいものです。
ついつい正確に覚えよう覚えようとして、結局本番で忘れてしまうことがよくあります。

私はなるべく早く覚えて、早く忘れよう、と指導していました。

50分ぐらいの芝居なら、半分ぐらいまで午前中で覚える努力をするのです。
もちろんきちんとは覚え切れませんが、このスピードで覚えると、すぐにたち稽古に入れます。
すると、読んだだけでは見えなかった部分がたくさん見えてきます。

でも、急いで覚えたことって、すぐに忘れることが多いのです。
一夜漬けと同じですから。
忘れると、相手の台詞を初めて言われたかのように受け止めることができるようになります。
で、また急いで覚えます。

こうやって練習するうちに、台詞を記憶の深層で記憶することが出来るようになります。

無意識のうちに、台詞が出てくるようになるのです。

急いで覚えて急いで忘れる、試験勉強と同じです。
なぜ、練習で活用しないのでしょう。

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