明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

子どもたちを放射能から守りたい思いの面会を拒否する「明治HD」に問いかける!

2012年12月01日 13時50分50秒 | レポート
全国22団体・90万人会員を組織する「日本婦人団体連合会」を敵にまわした「明治」の異常な感覚

11・27全労連・東京地評争議支援総行動で明治HDに対し、抗議・要請を展開しました。

連帯挨拶から
日本婦人団体連合会事務局長:榎本 よう子さんを紹介します


 日本婦人団体連合会(婦団連)の榎本です。東日本大震災、福島原発事故から1年8カ月。私たち女性・母親は、子どもたちを放射能から守りたい、原発ゼロの社会を実現したいと切実に願っています。ですから明後日からたたかわれる東京都知事選挙で「原発ゼロ」の公約を掲げている前日弁連会長の支持アピールを今日発表してきました。

 さて、昨年、(株)明治の学校給食用牛乳や、乳児用粉ミルクからセシウムが検出されましたが、(株)明治は「基準値以下」を理由に「安全性」を強調し、汚染原因の解明や独自検査の数値公表などの一切を拒否しています。
 婦団連は、明治乳業争議団の省庁要請や銀座デモに参加してきました。また婦団連独自に日本乳業協会やまた明治ホールディングスに対し、話し合いを求めてきました。「セシウムが検出されたその原因を明らかにしてほしい」「この製品はどの安全なのかと不安。製品ごとに数値を公表してほしい」、「放射能による低線量内部被曝をなくすために最大限の努力をしてほしい」、これは当り前の願いではないでしょうか。

 ところが日本乳業協会とは話し合いをもてましたが、明治ホールディングスは全然だめ、さすが情報隠しの異常な対応がメディアから批判された明治の親会社、面会も要請文を受け取ることすらも拒否、「必要ならホームページを見てください」という冷たい対応でした。
大企業としてその社会的責任をどのように考えているのか、怒りを覚えました。
同時に、安全を無視し、利益追求、経済効率で安全を無視し、社内でまっとうな発言をする労働組合の活動を長期にわたって敵視している明治ホールディングスの企業体質についても思い知らされました。

 婦団連が発行している『婦人通信』12月号で明治乳業争議団団長の小関さんが「食の安全・安心のために労働争議の全面解決を」という文のなかで、「働く者の人権を守れない企業には、安全・安心を求める消費者の人権をも守れないというのが結論であり確信でもあります」と書かれています。まさにそのとおりだと実感しました。

 ミルクも牛乳も子どもたちにとっては必需品です。原発事故が収束していないというかつてない事態のもとで、明治ホールディングスは、大企業として社会的責任を果すことが求められます。子どもたちのいのち・健康を守るために、限りなく放射能汚染をゼロにするため、安全・安心な製品をつくってほしいという私たちの願いにこたえること、そのためにも労働者の人権を守り、労働争議の全面解決に踏み出すことを求め、連帯のあいさつと致します。

連帯挨拶は次ページに続きます。
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異常な労働者管理をやめ、社員の多様性の尊重を求める!

2012年12月01日 10時53分11秒 | レポート
全労連・東京地評争議支援総行動
明治HDへ争議解決を求め抗議・要請行動を展開、207名が参加しました。

   2012年11月27日

主催者を代表しての挨拶を紹介します。
東京地評副議長 松本 秀典さん

 明治乳業争議団でたたかう仲間のみなさん、ご苦労様です。また、支援にお集まりのみなさん、ご苦労様です。みなさんのたたかいが、働く仲間全体を大きく励ましていることに、改めて敬意を表するものであります。

昨年、私たちは明治ホールディングスに対して、「健康と命」に直接かかわる食品企業として、乳業界のトップ企業として、率先して、放射線濃度を測定し、その検査結果と使用乳の産地の公表を、要請しました。ところが全く耳を貸さなかった、その結果が、明治粉ミルクの放射能汚染発生となりました。未だに原因の真相を明らかにしていません。その上、この夏、防衛医大の入札では、会社と業界ぐるみの長年にわたる談合が明らかになり、また、子会社が製造した「明治ミルクプリン」に細菌が混入して製品23万個も回収するという事態も、連続して発生しています。
 

 「食の安全、安心を守ってこそ食品企業」です。「儲かりさえすれば、何でもあり」という企業体質を改めることを要請いたします。
また、一刻も早く賃金差別を是正し、長期の争議を解決するよう、要請するものであります。
企業の社会的責任を明示している明治グループの企業行動憲章によりますと、「役員および従業員は、諸法令などを遵守し、高い倫理観のもと、公正かつ誠実に行動する、従業員の多様性や人格・個性を尊重する」としています。そのような御社の方針に基づいて、「労働条件の向上」「不当な賃金差別の是正」を求めているのが、明治乳業争議団であります。豊かな暮らしを求めるのは当たり前のことであり、一人一人の社員の多様性を尊重していただきたい、そういう訴えをしているだけであります。
会社のCSR行動憲章そのままに、行動しているだけであります。会社の大方針通りの運営をやっていただきたい。しかも、そういう当たり前のことを主張する社員に対して、人権を否定する弾圧を繰り返し、賃金も差別するというような、異常な労働者管理は、社員の多様性を尊重しているとは、到底いえません。一人一人の活力を活かしているとはとてもいえません。直ちにやめていただきたい。

不祥事続発と争議団の弾圧には、たたかう労働組合がないこと、チェック機能がないことが共通した要因です。労働組合として闘わなければ、働く者の生活や権利を勝ち取ることはできません。労働組合には、会社を組合としてチェックすることで、会社の健全性を担保するという機能があります。今の明治ホールディングスの労働組合にはその機能は全くありません。争議団こそが、その機能を果たしています。
争議も28年目にもなっています。労働者あっての会社であります。一刻も早く賃金差別を是正し、長期の争議を解決するよう、要請するものであります。
 
 

なお、最後になりますが、今、東京都知事選と衆議院選挙がたたかわれています。このような大企業の横暴を許す政治を続けるのか、東京都民にやさしい、国民にやさしい政治に変えるのか、が、選挙の最大の争点であります。民主にがっかり、自民もこりごり、第3極と呼ばれる政党は、この2党に限りなく近い政党です。これらの政党では政治を根本的に変えることはできません。政治を根本的に変える勢力を前進させ、大企業の横暴を抑えていきましょう。そういう政治を実現しましょう。

 以上の訴えをもちまして、東京地評を代表しての、主催者としてのご挨拶とさせていただきます。たたかえば必ず展望が開けます。明治乳業争議団のたたかう仲間のみなさん、ご支援のみなさん、ともにがんばりましょう。

連帯挨拶は次ページに紹介します。
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