
日本共産党参議院・山添拓議員控室において、高カカオチョコの再検証の結果の報告を受け、要請書を手交する。
株式会社明治を、高カカオチョコの効能に対し、追加研究をおこなうにあたり明治との共同研究は中止することにした。
高カカオチョコレートを食べると「脳が若返る」可能性があると内閣府と明治の共同研究の発表に疑問が出され、外部専門家による再検証が進められてきた問題。内閣府参事官は予備的な研究段階での発表が、表現にインパクトがあり混乱を招いた。発表は「根拠乏しく発表は勇み足」だったと公表したと報告があった。今後、追試を行うにあたり、明治との共同研究は中止し明治を外したと見解が述べられた。
2018年3月16日
松山政司 内閣府特命担当大臣 様
明治乳業争議支援共闘会議 議長 松本悟
明治乳業争議団 団長 小関守
【高カカオチョコの「脳の若返り効果」「不適切」な発表(日本消費者新聞社)】に対する質問
内閣府の「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の研究報告で、昨年1月に「日本初の試み!高カカオチョコレートの継続摂取による脳の若返り効果の可能性に道筋」との発表は、エビデンス(科学的根拠)や発表前の資料チェックなどが不十分だったと3月8日、内閣府「有識者会議」が報告書で指摘した。(2018/3/12 日本消費者新聞社)
1)「不適切」な発表をした4人に説明責任と消費者に対する謝罪を求める
高カカオチョコレートの継続摂取による脳の若返り効果の可能性に道筋?開かれた科学を通じたチョコレートによる脳の健康効果解明へ? 1月18日にメディアセミナー実施. 中間報告会は、山川義徳ImPACTのプログラム・マネージャー、内閣府の福嶋参事官や渡辺・理化学研のセンター長、明治の伊藤研究本部長も参加した。内閣府・山川氏・明治らの信頼を地に落とした関係者の処分を公表すること。また、消費者に対し、テレビ・新聞で謝罪表明すること。
2)明治はこの研究成果を大々的にテレビ・新聞などで広報し、やり得で売上を飛躍的に伸ばした。内閣府が特定の企業にお墨付きを与え、ぼろ儲けに貢献したという点で、森友事件と同じ構図である。今後は、特定の企業に便宜を与えるための研究は取りやめること。
3)山川義徳氏が担当する「脳情報の可視化と制御による活力あふれる生活の実現」究には5億円の予算が計上されている。前回の畑野議員同席の質問で【高カカオチョコの「脳の若返り効果」】に使用した予算は2000数百万円(大半は30人のMRI費用)と回答した。山川義徳氏が担当する5億の予算のうち、これからこの研究につかう予算を明らかにすること。
4)【高カカオチョコの「脳の若返り効果」】を継続研究する場合は、今回不始末を起こした山川義徳ImPACTのプログラム・マネージャー、内閣府の福嶋参事官や渡辺・理化学研のセンター長、明治の伊藤研究本部長を外すこと。
5)高カカオチョコレートには重大な健康障害のリスクがあると国民生活センターが各界に情報提供している。このことについて、内閣府は各界に情報提供すること。
「カカオチョコレートは脂質が多くエネルギーは相対的に高い。また、利尿作用や興奮作用のあるテオブロミンやカフェインが含まれていたり、アレルギーを起こす人がいることも知られているため、摂取には注意を必要とする人もいる食品である。さらに、近年、残留農薬やカビ毒の一種であるアフラトキシンが、チョコレートの原材料である生鮮カカオ豆から検出され、積戻しや廃棄が行われていた報告もある。国民生活センター[2008年2月6日:公表]」