5・25全労連 東京地評争議支援総行動 株式会社 明治へ抗議・要請行動
・すべての争議の早期全面解決を! 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
・不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう! をスローガンに19企業社前と1企業要請行動を終日実施しました。
主催者挨拶・東京地評 荻原議長
【動画】https://youtu.be/HNuFaZeFItc
職場での差別や排除、分断を許さず
明治乳業争議を支援する仲間の皆さん、暑い中行動参加大変お疲れ様です。東京地評議長の荻原です。全労連・東京地評争議支援総行動・明治本社前行動の主催者として挨拶申し上げます。
はじめに、明治乳業争議団と支援共闘会議の皆さんが、食の安全と働く者の人権を守り、争議を一日も早く解決するために不屈に闘っていることに敬意を表します。
皆さん。今、職場での差別や排除、分断を許さず、闘いに立ち上がる労働者への連帯、支援が広がっています。私たちは、闘う労働者への不当な扱いを許さず、すべての争議勝利をめざして団結して闘っています。会社の横暴や理不尽と闘う労働者、労働組合への不当労働行為や人権侵害など攻撃を決して許さず、さらに闘いを強め共同を広げようではありませんか。
社長をはじめ経営陣は、大局的見地に立って争議解決を
皆さん。明治乳業争議は二つの事件が37年、28年という長期争議になっています。株式会社明治は、不法行為を認め長期争議解決へ道を開くべきです。申立人らは、生産阻害者、ならず者などとレッテルされ、長期にわたって職場差別、賃金差別を受けてきました。差別の解消と累積する格差の是正を求めています。中労委命令の付言で、当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面的解決を目指すべき、と話し合い解決を訴えましたが、明治はこの間のすべての和解の機会を拒否しました。このような不当な対応は許されません。明治は争議を真に解決し、労働者の人権を守るまともな会社に変わるために、社長をはじめ経営陣は、大局的見地に立って争議解決を決断すべきです。真摯な姿勢が今こそ求められています。
現在、都労委で未解決事件の調査を進めています。39件の未解決事件の併合審査が求められていますが、明治はこれを拒否しています。このような態度は許されません。争議の早期解決は不可欠であり、解決に向けて、株式会社明治が誠実に対応することを強く求めます。
労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否
明治の労働組合敵視、組合員差別は異常なほど長期にわたります。消費者と労働者の利益を守って闘う労働者に、明治は不当労働行為を繰り返し、賃金や昇格差別を続け、労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否してきました。まさに異常な体質の企業です。まともな労働者、労働組合を差別し抑圧し続ける企業では、消費者に安全で安心、良質の食品を提供することもできないのではないでしょうか。現に数々の事故や不祥事が起こっています。働く者の人権を守らない企業は、消費者の人権、健康、安全を守ることも難しいということです。
体質を根本から転換せよ
食の安全も、働く者の人権も、厳格に守られなければなりません。労働争議を解決できない、不健全な体質の企業のままでいいはずがありません。争議を直ちに解決し、労働者の人権と尊厳を守り、消費者の命と健康、食の安全を守る企業に、体質を根本から転換せよ。このことを強く求めます。
労働者の人権を回復するために
新型コロナ感染が続くなか、企業はこれまで以上に労働者の命と健康を守り、権利を擁護することが求められます。明治が長年の差別を謝罪し反省して事件解決に踏み出し、労働者の人権を回復するために、皆さん、力を合わせましょう。
すべての労働組合が連帯し、支援の輪を広げ全力で闘うことをお願いし、東京地評は長期争議の解決まで闘いぬく決意を表明し挨拶とします。ともに頑張りましょう。
連帯挨拶として、明治乳業争議支援共闘会議・松本議長
【動画】https://youtu.be/pq3xR48jK2M
売上げも営業利益も経常利益も大幅な減収・減益
明治HD川村和夫社長と株式会社明治松田克也社長が、長期争議解決に背を向け続けるもとで何が起きているのか、明治HDの決算報告をみると売上げも営業利益も経常利益も大幅な減収・減益の経営実態になっていると告発、現場では疲弊しきっているのではないかと訴え、早期に争議を解決して健全な企業活動に転換することを求めました。
「ボイコット」さんが提唱した消費者の権利
また、第三者機関が話し合いでの解決を呼びかけてきたにもかかわらず解決の姿勢を見せない経営者に対し、争議が解決するまで、「ボイコット」さんが提唱した消費者の権利である「不買運動」を取り組んでいますので、皆様方のご協力をと訴えられました。
連帯挨拶 埼労連・諸井事務局次長
【動画】https://youtu.be/n_yborblX0o
全労連争議支援総行動に参加のみなさん ご苦労さまです。
また、付近でお仕事されているみなさん、ご近所のみなさん 明治乳業争議を支援するために この場を借りて訴えさせていただきます。どうぞご理解ください。
ただいま、紹介いただいた埼労連の諸井です。埼労連を代表し一言連帯のあいさつを申し上げます。
最初に報告です。
本日、早朝より争議支援総行動の一環として、埼玉の明治戸田工場のある戸田公園駅で埼労連主催による明乳争議をはじめJAL争議、アスベスト闘争などの支援で「争議団支援合同駅頭宣伝行動」の合同の宣伝を実施してきました。宣伝には、明乳争議団をはじめ地域から支援の仲間も駆けつけ、埼玉からすべての争議の早期解決にむけ地域に争議の理解と支援を訴えてきました。
今回の合同宣伝では、建設アスベスト訴訟についても訴えがありました。建設アスベスト訴訟は、建設現場で働き、中皮腫や肺がんなどを発症した労働者が、アスベスト建材を製造しつづけてきた建材企業と建設現場の安全確保措置を取らなかった国を被告に被害の根絶を求めている訴訟です。
埼玉でも、2008年5月に東京・千葉の被害者とともに東京地裁に提訴して以来、2020年3月、埼玉では初の集団訴訟となる建設アスベスト埼玉訴訟として「さいたま地裁」に提訴しました。
そして、2021年5月17日、最高裁は4訴訟の判決において、国と一部の建材企業の責任を認める判決を言い渡しました。判決を受け、菅・前首相は原告に謝罪し、地裁・高裁で行われている裁判の和解、未提訴被害者の救済等を内容とする「基本合意書」を締結しました。
現在、建設アスベスト訴訟は、建設現場でアスベスト被害を広げ続けた建材企業への訴訟は残っていますが、一定の条件下で国の責任が確定し、全国で国との和解が進んでいます。
さて、明乳争議はどうでしょうか?
この間主張してきた「併合審査」について、都労委においてあらたな動きが見られていきました。
これまで、多くの方々から報告がありましたが、この間の明乳争議の命令は、過去の職分賃金については、長年の人事考課成績の積み重ねでの昇格・昇給の不当労働行為を判断するものなのに、全体を見ないである年だけを切り取って不当労働行為の判断をされてしまいました。
是非、労働委員会に対しては、併合審査への審査指揮を貫いていただき、「木を見て森を見ず」ではなく、累積してきた長年の積み重ねを見てもらうよう訴えたいと思います。
やはり、たった一年で本当の賃金・昇格差別が判断できますかということを訴えたいと思います。
明治は、この併合審査をかたくなに拒否しています。
いま、学校や職場でのいじめや差別で悩み苦しんでいる子どもたちもいっぱいいます。差別問題は、人権問題に他なりません。これらは長年の積み重ねから苦しんでいるのです。
そのような「差別」をなくすために、『SDGs(持続可能な開発目標)』では様々な取り組みが行われています。
明治はどうでしょう?
ホークページを見ると、明治も社会から、そしてお客さまから必要とされ、信頼される企業であり続けるためにと「国連機関・関連団体との連携 明治グループらしい『SDGs』の取り組み」といっています。
しかし、明治の職場では、長きのあいだ、くり返しくり返し、陰湿な人格否定や不当労働行為が行われてきたのです。
これが証拠に「併合審査」をかたくなに拒否しているのです。
これから、継続的に行われた賃金・昇格差別を明らかにしていきます。
すでに20名の原告の方々が、志半ばで亡くなっています。
明治乳業争議団のみなさんは、職場で賃金・昇格差別を受け、退職後に現職時の賃金差別から「年金差別」を死ぬまで受けるのです。
明治乳業争議団のたたかいはここに道理があるのです。
絶対に許せません。
地域で働いているみなさん、そして明治で働くみなさんに訴えます。
「明治の職場で行われてきたことって、人権侵害ですよね。もう話し合いで解決した方が良いじゃないですか」 と是非、声をあげてください。
みなさん、全面解決にむけ、最後まで頑張りましょう。埼労連も組織をあげ支援することを申し上げ激励のあいさつとします。ともに頑張りましょう。
決意表明として争議団小関団長
【動画】https://youtu.be/IieXqH61R6Q
たたかいの集大成として、事件を「併合」審査がどうしても必要
37年のたたかいの集大成として、いま、都労委に残留している市川工場事件23件と全国9事業所事件16件の審査が調査として進められている。これまで単年度審査によって退かれてきた明治乳業の典型的な不当労働行為賃金差別事件を正しく判断するためには、全事件を「併合」審査がどうしても必要であることをこれまで強く求めて来た。
いま進められている調査の最大の争点は「併合」審査を進めるかどうかにかかっている。なんとしても併合審査を勝ち取り後期高齢者集団の争議を解決させていくためにもお集まりの皆様方に、一層のお力添えをいただき奮闘していきたい決意とお願いを訴えました。
シュプレヒコール
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、(株)明治は、争議の解決を決断せよ!