関係あるよなないよな話ですが、
昨日納骨へ向かう途中、車のラジオから懐かしい声が聞こえてきた。
お、これは薬師丸ひろ子の声だ。
そういえばこういう曲もあったよな、昔流行ったよな、懐かしいぞと聞いていると、サビの部分へ突入。
♪ ああ 時の河を渡る舟に オールはない 流されてく
え、オールはない、流されてくって、それって補陀落渡海。
そんなに怖い歌だったのか。まるで上人ソング。
井上靖の補陀落渡海記を思い出し、この曲聴いてそこを思い浮かべる人というのも少ないだろうなと。
車中結構一人で怖い思いをしてました。
では、いつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎
ろ?」
数年前に伊坂さんの本を途中でやめたことがあって、なんの本だったタイトルさえ覚えていなくて、
もうこの先伊坂さんとは縁がないだろうなと思っていたのですが。
無性に、うはうは爽快痛快楽しく読後感すっきり面白い本を読みたくなり、
いろいろ検索してみると結構な頻度でこの「陽気なギャングが地球を回す」が出てくるんです。
それで、たまたま図書館で在庫だったのを見つけ(滅多にお目にかかることはない)、
どんなんでしょねと借りて開いてみると。
なななんと。なんだか私の知っている人がモデルか?
いえ、違うんでしょうけれど、なんだかいい意味でウケてしまい、個人的におもしろさ増量状態で楽しく読了。
シリーズ3作読んでしまいそうです。
清洲会議/三谷幸喜
の弾薬庫に火が回り、屋敷と共にご遺体も木っ端みじんに吹き飛んだという。これ以上ない派
同じくうはうは爽快痛快楽しく読後感すっきり面白い本の流れで読んでみた。
小説というより脚本っぽく、ここまで登場人物のキャラをいじってしまうと、
すっごくわかりやすい反面、こんなにいじる必要はあるのかと、天秤にかけたら後者でしょか。
ただね、本当わかりやすい。歴史の教科書がこんな感じだったなら、絶対清洲会議は高得点取れたと思う。
ありふれた祈り/ウィリアム・ケント・クルーガー 宇佐川晶子訳
父はわたしをにらんだ。
ミステリーらしくないミステリー作品というか。主人公の少年より彼の吃音のある弟がいい。
読み終えるのに時間がかかったけれど、質は高い本なのではないでしょか。さくさく読める類の本ではないです。
「逃げられないものがいくつかあるんだよ、フランク。自分であること。
それからは逃げられない。なにもかも捨てることはできても、自分であることは捨てられない」
にっぽんスズメ歳時記/中野とおる
https://www.instagram.com/onakan_s/
スズメの木ってありますよね、どういうわけか一本の木にスズメが密集してちゅんちゅん鳴いている。
そぉっと近づいても、半径どれぐらいだろ、ぴたっと静かになり、一斉に飛び立ち逃げて行く。
ひたすらスズメの写真集です。めんこい。
でも、鳴き方には一言も触れていない。いろいろあるような気がするのだけれど。
鳥は姿も名前も声も難しい。
以上、218回目でした。