「家ではギプスを外していてもいいですよ」と医師から言われたその日の昼食。
喜び勇んで素麺を茹でたんです。
それまでは(完全ギプス)利き手(右手)が使えず、左手でお箸を持ちなんとか食事はしていたけれど、
麺だ、麺類は左手でもったお箸で食べるのは難易度が高い、高すぎて諦めていた。
パスタや焼きそばは左手でフォークを使い食べられるけれど、
液体に浮かぶ麺、つゆにつけて食べる麺は左手のお箸だとなにがなんだかもうわや。
口元に運ぶことも、麺をつかむことすら難しい。
ストレスと欲求不満がたまるだけ。
やっとギプス外しの許可がでて浮かんだのは麺をちゅるちゅる食べたいぞと。
ネギを刻むことはまだできないけれど、薬味なしでもいい、素麺をちゅるちゅる食べるんだと、
左手メインで茹で、水にさらし、麺つゆも用意してテーブルに運び、
念願の右手にお箸を持ち、左手にはつゆを待機させ、
いざ、さあ、丁寧に茹であげた素麺を食べようとしたら。
あ、素麺持ち上げられない、え、素麺重くてお箸が上がらない。
たった一口分、上品にちゅるちゅるするだけの少量の素麺なのに、
お箸で挟む(掴むというか)までは出きるのに、そのお箸を持ち上げることができないのだ。
唖然。こんなことってあり? 私の素麺が…。
たった3週間ギプスで固定していただけなのに。
力が落ちているのか固まってしまっているから上がらないのか。
くそっ(失礼)、こうなったら左手で食べてやるとお箸を持ち替えたものの、左手で麺はレベル高し。
右もだめ、左もだめで、結局フォークでぐしゃぐしゃになりながら食べましたとさ。
今では素麺もお蕎麦もうどんもちゃんと食べられるまで回復し、ちゅるちゅる楽勝です(笑)。