さて。昨日書いたことの続きとなります。
娘が送ってきた荷物の中に、缶詰が2個。
そう、あの日のあの時の缶詰です。
娘の友達が、東北復興支援を目的とした活動を行っていて、
先日行われた被災地震災地の商品を販売する催しに、娘も行き、お手伝いをしてきたそうです。
これは鯨大和煮。娘いわく、『でら美味しかった』そうです。
この鯨大和煮の缶詰とともに送られてきた、もうひとつの缶詰。
上から見ただけでは普通の缶詰に見えますが、
ひっくり返すと底に?マークが。
中は何なのかわからなくなってしまった缶詰です。
TVで見聞きしてたけど、我が家に、私の目の前にそれが今あるなんて。
で。
無数の傷とサビやヘコミ。
あぁなんて自分は弱っちぃ情けないばばぁなんだと思います。
重くて食べられないの。蓋をあけれないのよ。
(手が痛くてじゃなくて、タイムリーですけど手じゃなくて気持ちの問題ね)
あったかご飯用意して、手を合わせ、大切に頂くのが一番だと思うのに、
何日たってもそれが出来ない。
だめだなぁ。もっとなすべきことを考えろなんですけど。
ご飯の友報告が出来ればいいんですけど。
ビールのともかな?食べなきゃ。食べるぞ。食べる時。
よし、少し明るくなってきた。?マークの缶詰、なんでしょね?
カニ?サバ?ホタテ?あれ?缶詰って何があったっけ?ツナではないわよね、きっと。
小豆だったらどうしよ。でも東北だったら魚介類よね。
よし。美味しく美味しく頂くぞっ。近日中に。
ああ東北大震災から一年が過ぎ、当時の悲惨な映像を
慰霊祭をテレビで見て、涙していましたが、こうして
津波で流されたであろう錆びた缶詰を見て、けっして
忘れてはいけないんだと記憶を風化してはならないと
思いました。私だったら開けた瞬間泣いちゃうだろう
なと。でも食べて記憶を鮮明にする勇気は、被災地の
方々にできる精一杯の励ましと思います・・・。
食べなくちゃ、食べることが今の私にできることなんですけど、
開けられないんですよ…。目の前の缶詰を見ているだけで、胸が潰れそうになって、泣けてきちゃうんです。
娘のように、一歩越えて、美味しいよ、食べようって大声で言わなくちゃと思うのに。
毎日をぬくぬくと暮らしている身なのに、
缶詰一個開けられない自分が情けないです…。