貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

蕉道「おくのほそ道」パートⅡ草加宿: 百代橋渡る

2017-09-06 09:44:44 | 日記
蕉道「おくのほそ道」パートⅡ草加宿:

ボタンクサギとドナルド・キーン

 平成29年9月6日(水)

 ある寺で、近辺の崖筋に咲く花と同一の

花を見つける。名前がつけてあり、

私の早とちりか、命名札の間違いか不明だが、

その時から「牡丹兎」と覚えてしまった。

 なぜボタンウサギなんだろうと束の間、

不審に思ったが・・・。

 先日の花調べでそこに、この花を見つける。






 凄い繁殖力で、ほっとけば道の真ん中まで根を

張り、葉をつけ花を咲かせる。

 花の名は、「牡丹臭木」、ボタンクサギ 

なのだ。この花の木は、少しにおいがするそうだ。

 紫陽花を同じように、花の色がいろいろ変化

して散歩の私を楽しませてくれる。

 漢字での命名もあり、すぐ記憶に残った。

 有難し、有難し。

 
 百代橋、いろいろな思いに馳せながら・・・。

 橋からの眺めは今風だが、バランスも景観も

よし。

 しばらく人の動きや車、建物、松等、草加の

風とともに観察させて戴く。

ゆっくり橋を下り、逆戻り。

 上る楽しさと下る心地よさを二度楽しんだ。

その後、「奥のほそ道国際シンポジウム」で

ドナルド・キーンさんが 講演された時の

記念植樹の前に立つ。

 






ドナルド・キーンさんは、3.4年前

『百代の過客』という文庫本を手にし、日本人

の日記を、平安時代から徳川時代までまとめた

ものを読了。

 その中に、『野ざらし紀行』『鹿島詣』

『笈の小文』『更科紀行』そして、『奥の細道』、

『嵯峨日記』と芭蕉の紀行日記をまとめておら

れた。

 その博学ぶりと美しく、確かな日本語に驚嘆

するばかり・・・。  

 ドナルド・キーンさんは1922年6月18日、

ニューヨークで生まれ、ケンブリッジ大学、京都

大学等で、日本文学や日本文化を研究され、日本

文学と日本文化研究の第一人者となられる。

 日本とアメリカの二つの祖国を持つと自負

されているのも、その人なりである。

 流石としか言いようがない。

 隣のトイレで用を足し、芭蕉文学碑を見る。