貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

本物になるということ

2017-09-24 10:53:49 | 日記
本物になるということ

平成29年9月24日(日)

 今日はお祭。そして、8時より自治会の

廃品回収。久し振りのお手伝い。

 瓶や缶の回収の弁別に回った。

 小型トラックが来る度に、ドカーンと

いろいろなビニール袋に入った瓶や缶が

来る。

 缶はアルミ缶、スチール缶等に弁別。

瓶は透明、茶色、緑など色弁別に弁別。

一升瓶やビール瓶はまた別にと。

 以前に比べると、弁別が個人宅で徹底されて

来たことが伺える。

 それでも、まだまだ手間はかかる。

1時間15分ぐらいで第一段階は完了。

 この後、業者さんがやってくれるのだが、

有難し!

 今朝は、昨日の、小林誠也さんの幻燈会と

講演会の余韻がまだ残っている。

 やっぱし本物はいいなあ!

その案内





そして、児童文学講演会のの資料



小林敏也さんと朗読者の山本寿実さんの紹介



幻燈会の画本は 『猫の事務所』

 絵本として、3.4回呼んでいるが、

幻燈と朗読では、イメージが違っている。

 朗読者の山本寿実さんは、流石経歴以上

の現役。

 発音も明瞭で、声の表情も登場人物になりきって

豊かで、すっかり魅了されてしまった。

 そして、小林敏也さんの講演。

司会者との質問・応答形式の講演。

 司会者は、若い女性だが、笑顔を絶やさず、

絵本や小林敏也さんの絵本、宮澤賢治等にも

識見を持ち、うまく話を引き出して下さった。

 スクラッチ画であるが、その技法についても

わかりやすく説明して下さった。

 白いスクラッパー・ボードに、黒いインクを

ぬり、ひっかいて描く技法。

 子どもの時、画用紙をクレヨンで真っ黒に

塗りつぶし、先の尖った物でひっかいて描いた

単純な技法だ。

 黒く塗る他に、藍色で塗ったりした覚えもある。

 最初に、宮澤賢治の童話を手にしたのが、

司修さんの挿絵入りの童話。

 挿絵が、スクラッチ技法で、初めて知り

始められたそうだ。

 お話の中で、印象的だったのは、

1.あまり個性を出さない。

  賢治のお話の筋を忠実に絵にすること。
  
  余分な物を入れないようにしている。

2.賢治の人となりには、関心はなく、

 作品の面白さから入ったから、作品の中に

 しのび込んでいる。

3.スクラッチ画は、白黒の原画だ。

  それを色つけしたり、紙質を変えたりして

 新たに印刷された物は、新たに生まれた絵本

 であり、新たな工芸品でもある。

4.賢治が心を痛めたり、悩んだりしていた

 ことは、今私たちが心を痛めたり、

 悩んだりしていることと、内容は違うが、

 同じ事。
 
  いじめであったり、争いや闘い、地震など

 災害など・・・・。

5.画本を大人から読んで欲しい。

 私が思っていたことを、的確に話され、本当に

この人の画本に魅了されたことを悦んだ。

猫の事務所