涼しさでねまるなり
平成30年8月16日(木)
数日前より虫の声。
風も涼しさを携えてたまに・・・。
涼しさでねまるなりかな?
養泉寺境内に、柴崎路水と鈴木素州が
宝暦12年(1762年)に建てた
「涼しさを
我宿にして
ねまる也」
の芭蕉句碑がある。
これが「涼し塚」。
隣に「壷中居士」を刻む石碑が建っている。
壷中は、村山地方を代表する江戸期の
俳人で、初め蕉門十哲・服部嵐雪の流れを
汲む海谷一中の門に入る。
後に、蕉門十哲の一人各務支考を祖とす
る美濃派の俳人林風草(鶴岡)の門下となっ
た。
宝暦元年(1751年)、俳諧仲間とともに、
山寺立石寺に「蝉塚」を築いた人物でもある。
「富める者なれど志いやしからず。
都にも折々かよひて、さすがに旅の情を
知たれば、日比とゞめて、長途のいたはり、
さまざまにもてなし侍る。」
と、清風の人柄とそのもてなしの多彩さ、
誠実さに居心地の良さを満喫した芭蕉。
山形の人の情に感謝!
この後、草刈りをするか、休憩にするか、
雲と風に相談して・・・・なまるなりかな?