貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

正しく意訳すれば、亀が動く!?

2019-10-20 09:28:23 | 日記

正しく意訳すれば、亀が動く!?

令和元年10月20日

 「リバーサイドも道路から

ゴルフ練習場、球技場など水に

つかって・・・」という話を聞き、

昨日、自転車で散歩がてら

見に行った。

土手を水が越えたよう。

ゴルフ練習場への道路は、

立入禁止。

この先3百メートル以上が

・・・・。

 とほほ という感じ。

川沿いの雑木林は、すっかり

洪水で、荒れてはいるが、

見通しがよくなっている。

 間伐、草刈りをしたようだ。

 

 砂の大地が下流で違う形で

砂の島を形成したみたい。

 いやはや!

 気を取り直して、知立市へ。

八橋古碑(亀甲碑)(市指定文化財)


の碑文は、荻生徂徠門下の秋本嵎夷が

岡崎侯に招かれて儒官を勤めて

いた時、偶々この地を訪れ、

「八橋記事 弄 王孫歌」

と題して、

「八橋と業平の故事」

についてまとめたもの。

 書は門人の国分興伯機で、

同門人の由良不淰により、

寛保2年(1742)に建立される。

 亀の上に三五七の漢字を刻ん

だ碑柱が建ち、一般に亀甲碑と

呼ばれている。

   (知立市教育委員会)

[左の写真の碑文を正しく

意訳できれば亀が動きだす

との伝説がある。]

という。

 


 

 上の碑は、鶴田卓池(1768~1846年)

さんの句碑。

 江戸時代の文化から天保期にかけて

三河の蕉風継承者として活躍した

俳人。

 卓池は、岡崎城下で紺屋を営む

傍ら、20代から松尾芭蕉に倣って

東北を訪れるなどして句を詠む。

 後に、還暦を前にして、西日本

を旅した紀行文「西遊日記」を残す。

この中に、長崎の出島の様子などが

事細かに記され、出島の内部を

ここまで記録した、数少なく、

貴重な資料となっている。

 句は、

「鳩の鳴く 

 樹ははるかなり 

     杜若」

 古い宝篋印塔が、杜若姫の

供養塔。

 東下りの業平を追って

都からはるばるこの地にやって

来た杜若姫は小野篁の娘。

 業平に恋い焦がれて

後を追ってきたがつれなく

され、悲しみの余りにこの池に

身を投げて亡くなったという。

 杜若姫のお墓もある。

これが「業平竹」。

 そして、

井村祖風という俳人。

芭蕉に私淑して俳諧の道へ。

祖風翁の墓もある。

 清楚な花も供えてある。