鐘は上野か浅草歟
令和元年10月26日(土)
いよいよ東海市へ。
熊野神社へ。
鉄と洋蘭の町、東海市の中ほどに
位置し、樹木の茂る自然豊かな森を
背に、四百年以上の歴史を刻む
熊野神社。
その創建は詳かではない。
古文書によると、永禄3年(1560)、
桶狭間の合戦で織田信長に敗れた
今川義元の家臣の久野清兵衛
(二代目)宗政が、駿州久能山を
出てから、縁あって加木屋の住人
になる。
久能山を出る時、所持していた
弥陀・薬師・観音の三尊の内、
観音を氏神の御神体としたという。
芭蕉句碑は、本殿前左植込みの
中にある。
すらっと縦長の石碑で、
句は、
「花の雲
鐘は上野か
浅草か」 。
貞享4年春。詞書によって
深川芭蕉庵での吟。
上野は、江戸上野寛永寺。
浅草は浅草寺
「花の雲
鐘は上野か
浅草歟」