貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

鐘は上野か浅草歟

2019-10-26 09:25:53 | 日記

鐘は上野か浅草歟

令和元年10月26日(土)

 いよいよ東海市へ。

 

 熊野神社へ。

 鉄と洋蘭の町、東海市の中ほどに

位置し、樹木の茂る自然豊かな森を

背に、四百年以上の歴史を刻む

熊野神社。

 その創建は詳かではない。

 古文書によると、永禄3年(1560)、

桶狭間の合戦で織田信長に敗れた

今川義元の家臣の久野清兵衛

(二代目)宗政が、駿州久能山を

出てから、縁あって加木屋の住人

になる。

 久能山を出る時、所持していた

弥陀・薬師・観音の三尊の内、

観音を氏神の御神体としたという。

 芭蕉句碑は、本殿前左植込みの

中にある。

 すらっと縦長の石碑で、

句は、

「花の雲 

  鐘は上野か 

    浅草か」 。

 貞享4年春。詞書によって

深川芭蕉庵での吟。

 上野は、江戸上野寛永寺。

浅草は浅草寺

「花の雲 

  鐘は上野か 

     浅草歟」