貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

無常迅速・・・蟬の声

2021-05-31 15:53:27 | 日記

無常迅速・・・蟬の声

令和3年5月31日(月)

 ああ、五月も大晦日!

 書斎兼寝室の模様替えを、

二日掛けてやる。

 断捨離も兼ね実施。

二度目だが、やっぱり本や物が

増えている。

 活きているのだから仕方ないか・・・?

頓て死ぬ 

  けしきは見えず 

      蟬の声

   間もなく死んでしまうのに、

そんな様子は全く見えず、

蟬が鳴きしきっている、

の意。

 元禄三年作。

 前書きは「無常迅速」

・・・芭蕉が好む語の一つ。

  ◎ 蟬の命は泣き出してから、

すぐに尽きてしまうのに、

そんな悲劇は知らぬげに、

陽気に精一杯鳴いている。

 「無常迅速」の題がつけてあり、

蟬の不思議を夏の太陽の照りつける

中に言い当てている。

 この句と、

「京なつかしき」とを結ぶと、

次の一句「玉祭り」の焼き場の煙り

が生きてくる。

 玉祭 

  けふも焼場の 

     けぶり哉