貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

にほの波

2021-05-18 15:03:14 | 日記

にほの波

令和3年5月18日(火)

 いよいよ梅雨入りの気配?

 四方より 

   花吹き入て 

     にほの波

  「にほの波」とは、「鳰の海の波」

で、琵琶湖の波のこと。

 江戸時代には、琵琶湖は、

岸辺が全て桜だったらしい。

 今でも北西の岸部には、桜が

たくさんあるが、

湖畔の桜の美しさは、昔も今も

変わらぬ景色であったろう。

 湖畔の四方から桜の花が散って

水面を白く飾り、それを

「花吹き入て」

と表現している。

 そのために、風が四方から吹き入れる

ことになるが、こう表現されると、

琵琶湖の上に花が渦を巻いているようで、

何とも幻想的な景観が偲ばれる。