貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

そてつに蘭の

2021-05-09 15:19:42 | 日記

そてつに蘭の

令和3年5月9日(日)

門に入れば 

  そてつに蘭の 

     にほひ哉


 元禄二年(1689)の作。
 

 蘇鉄と蘭を通して、

寺の落ち着いた雰囲気を賞した挨拶句。

 蘭のに補遺を強調するために

漢字で書き、蘇鉄はひらがなに。

 蘇鉄は目立つ植物だから、

その形だけで蘭の香りを越えて

しまうので、あえてこういう表記に

したのだろう。