雨と西施と合歓の花
令和3年7月4日(日)
今日は、都議会議員選挙。
ちょっと前に投票終えた。
今朝から小降りが続いている。
「雨」をテーマに!
きさかたや
雨に西施が
ねぶの花
わたしの好きな細道、象潟の径。
その象潟の美景の中、
雨に濡れて岸辺に咲く合歓の花は、
眠りについた西施の面影を
彷彿とさせる、
の意。
元禄二年(1689)の作。
にかほ市(秋田県)にある象潟。
◎ 蘇東坡の
「 湖上ニ飲ミ初メ 晴レ後ニ雨フル」
より想を得ている。
詩中で、西湖を美人西施に喩えた
ことを受けている。
雨はけぶっている。
しかし、雨に濡れた合歓の花は
あの美人西施が目をつむっている
ような趣があるというのだ。
雨と目を細めた美人とが、
静かな美を醸し出していて、
古典と目前の景色が溶け合った句。
芭蕉のお陰で、二度象潟を訪れ、
西施像や坩満寺、九十九島巡りも
愉しめた処。