貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

滝降うづむ・・芭蕉と曽良

2021-07-12 15:39:19 | 日記

滝降うづむ

令和3年7月12日(月)

 さあ、今日はワクチン接種二回目。

体調も万全に近い。

 何も起こらず、終わることを願うのみ。

五月雨は 

  滝降うづむ 

     みかさ哉

   五月雨は、滝を埋めるほどに降り、

大変な水量になっているだろうね、

の意。

 元禄二年(1689)の作。

 石河の滝・・・須賀川の南東にある滝。

        乙字の滝。

「みかさ」・・・水かさ

 見物を断念したことを擬人表現を

使って表現したもの。

 残念がりつつ興じる姿勢は、

紀行の笠島の条に結実。

◎ 阿武隈川の上流にある滝を観よう

としたが、五月雨による増水で

川止めに遭ったと、

前書きにある。

 この連日の大雨では、滝も観ずに

埋まってしまうんだろうか。

 「みかさ」は、「水嵩」という意味で、

大小の滝も大雨にはかなわずに

水に沈んでしまうという意。

 今年も連日、伊豆半島や中国地方等

水に悩まされ、水に沈んでしまっている

現象があちこちで報告されている。

 乙字ヶ滝の芭蕉と曽良像