貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

瀬田の大橋の見所

2021-07-06 08:33:52 | 日記

瀬田の大橋の見所

令和3年7月6日

今日から五月雨を詠み込んた作品に。

五月雨に  

  かくれぬものや 

       瀬田の橋

 降り続く五月雨にも、瀬田の長橋は、

隠れることもなく、姿を現している、の意。

 一切を埋没させる五月雨の本意によりつつ、

その例外に焦点を当てた点が新鮮。

 琵琶湖の大景までが想像される。

◎ この辺り、連日の雨に濛々と烟って、

何も見えないのに、瀬田の大橋は、日没の景色を

本来の名所の所以としているが、なに、長雨ぐらいでは、

見えない所がないのも、名所たる特徴だ。

 この長雨には、辺りの景色は白く烟って

いるけれども、それでも古今の名所には、見所が

いろいろある。

 見えない富士の美を誉めた芭蕉特有の感覚❗