瀬田の大橋の見所
令和3年7月6日
今日から五月雨を詠み込んた作品に。
五月雨に
かくれぬものや
瀬田の橋
降り続く五月雨にも、瀬田の長橋は、
隠れることもなく、姿を現している、の意。
一切を埋没させる五月雨の本意によりつつ、
その例外に焦点を当てた点が新鮮。
琵琶湖の大景までが想像される。
◎ この辺り、連日の雨に濛々と烟って、
何も見えないのに、瀬田の大橋は、日没の景色を
本来の名所の所以としているが、なに、長雨ぐらいでは、
見えない所がないのも、名所たる特徴だ。
この長雨には、辺りの景色は白く烟って
いるけれども、それでも古今の名所には、見所が
いろいろある。
見えない富士の美を誉めた芭蕉特有の感覚❗