『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』を観た]

2012-02-05 23:57:48 | 物語の感想
☆このブログを以前から読んでくれている方なら分かろうが、私が、この20年以上描きつがれている人気作を読んだのは半年ほど前に過ぎない。

 故に、テレビアニメ版も知らないので、動いているガッツを観るのは初めてだ^^

 あの巨大な剣を自在に振り回す姿に感動!

 この映画シリーズは、長大な原作の、これまた長大な映画化プロジェクトの第一作で、物語の、もう、ほんの触りに過ぎない。

 観終えて、物足りなさが募った。

 だが、『ベルセルク』をたらしめている「らしさ」を大事にする作り手の姿勢は、慌てずに、丹念にエピソードを…、描写を積み上げていくことだとちゃんと認識していることはわかり、堅実であり、完成度も高い。

 最初の大きな感動は、きっと、この過去編3部作の終幕のときなのだろう。

 原作での、今回のエピソードは、先ず、作中現在のガッツの完成された「使徒とのバトル」を見せられた後で語られる、過去の話なので、読者は楽しく過去編を読むのだが、

初めて、この『ベルセルク』の映画版を見せられた方にとっては、いきなりの過去編に、作品が個々の観客に与える感慨も、多種多様なのだろうな、とつくづく思うのだ。

 初めて見た方にとっては、少々退屈な点もあるのだろうな、と。

 現在において、テレビアニメにもなった作品を、再び、映画で、しかも、シリーズでやるとなっては、余程、気合の入った作品作りをしないと、多くのファンから総スカンを食らうぞ! などと思ったのだが、

 冒頭の攻城戦からして、モブシーンの兵士集団たちそれぞれの動きなど、素晴らしいものがあった。

 ガッツの個性発揮はまだまだだが、グリフィスの魅力は充分に描けていたと思う。

 傭兵集団の統率者としてのグリフィスと言うのは、そもそも、その心理は不明だが、美しく、また、どうとでも取れる表情の出し方も演出されていますな^^

 それは、クライマックスでの、誤って子供を殺害してしまったガッツの「呆けた様な表情」と対となるものである。

 ガッツとゾッドの戦いなどに代表されるのだが、カメラアングルが自在で、対峙する二人の周囲をグリングリン回っているところなど、私などは「凄いなぁ」「アニメも凄ぇ進化しているんだナァ」などと感心させられた。

   ◇

 ・・・ともあれ、物語の序盤でしかなくて、まだまだ論評を語れる段階でもない。

                                                      (2012/02/05)