☆・・・昔の話だ。
「ヴァージンキラー」として名高い私は、なんか妙に、成長過程にある娘に安心感を与えるときがあるようだ。
で、数年に一度、まだまだ世間とうまくつきあっていけないような若い子と深く知り合うことが多い。
そういう娘ってのは、とにかく、話したがる。
話すことによって、「社会」の「ピース(一片)」である相手から、「社会との折り合い」を学んでいく。
私は長男だったので、良くも悪くも学ぶべき兄貴みたいな存在がなく、親父が自立心を養う教育をひたすらに私に仕込んだこともあり、近所に兄貴分もおらず、自分で失敗を繰り返し、少しづつ学び、いまだに失敗を繰り返している^^;
だから、性別は違えど、社会に出て、戸惑う娘っ子の気持ちがよく分かる。
故に、私は、そういう娘の悩みには親身になる。
そもそも、女の子が好きなので、時間に糸目をつけない。
で、いつしか、そういった娘と交際する^^;
娘の中には、かなりデリケートなメンタリティを持つ娘たちもいる。
私は、先ずは、私に依存してもらい、私との関係において「社会(エロいこと含む)」を学び、
続いて、「依存の解除」から「時と場合によっての自立」を促すようにする。
「時と場合によっての自立」とは、まあ、「俺とつきあってんだから、俺といるときは、お互いに頼りにし合えばいいけど、俺がいないときでも、周囲の者とうまくやれよ」っちゅう意味だ。
たまに、その条件下の「自立」が「巣立ち」となりて、私がボロ切れのように捨てられることもある^^;
◇
『ブラック・ジャック』の1エピソードに「座頭医師」という話がある。
・・・ブラック・ジャック(B・J)と、盲目の鍼師が、町で出会い、お互いの器量を推し量る。
自分の技術に圧倒的な自信を持つハリ師・琵琶丸は、外科医のB・Jが、メスで患者を切りまくっていることに嫌悪を向ける。
その後、琵琶丸は、B・Jの患者にまでハリ治療を施すのだが、その治療は失敗する。
琵琶丸の存在に「ほっとけ」と言っていたB・Jだが、自分の患者を悪化させられ怒りをあらわにするのだった・・・。
患者は、「ハリ恐怖症」の子供だったのだ。
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>>娘の中には、かなりデリケートなメンタリティを持つ娘たちもいる。
私は、そんな娘たちの恐怖を取り除くように、自分なりの細心の対応をゆっくりと行う。
若い頃のショックは、忘却もあれば、尾を引くことも多いからだ。
・・・だが、「時と場合によっての自立」の際、私が遠くから見守っているときに、
上記の『B・J』のエピソードの琵琶丸のように、
娘の特殊事情を知らずに、そいつのいつものペースで、「ハリを打ち込んでくる」ようなやからが多い。
「なんてこった! 折角 徐々に積み上げていったものが崩された・・・」
と、私は思い、怒りよりも悲しくなってしまうことがあった・・・。
(2012/02/26)