『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[一言保守話・憲法96条]

2013-05-05 09:05:52 | 保守の一考
☆自民党が、近頃 主張を始めていることに「憲法96条の改正」がある。

 憲法96条とは、憲法改正の発議要件を定めている。

 その緩和を目指しているのだそうだ。

 憲法を改正するにあたる、かなり難しい「総議員の三分の二以上の賛成」の決まりを、もっと緩めようということだ。

 ダメである。

 私は、一票の格差なんて、到底なくならないと思っていて、それでしょうがないと思っていて、その矛盾こそに、人間が行う政(まつりごと)の情みたいなものが宿ると思っている。

 そして、私は、この、「総議員の三分の二以上の賛成」と言う難しいハードルにこそ、これまた、「人間が行う政(まつりごと)の情」が宿ると考えている。

 突き詰めた突き詰めた厳しい条件のギリギリのラインに、真の人間性っちゅうか、国民性が試されると思うのだ。

 この間、映画『リンカーン』を見たので、つくづく、そのルールは大事なのだなと感じた(ダニエル・デイ=ルイスがリンカーンを好演)。

 リンカーンの「真実の姿」は…、などと、リンカーンの奴隷制廃止は、権力維持のために掲げた主張だ、などと言っている方もいるが、私は、今の常識じゃ考えられない当時の当たり前の常識「奴隷制」を廃止に出来たっちゅう偉業だけでも、リンカーンを信じられるし、

 政局と自己顕示の究極の中で、リンカーンは「正義」を執行できたと思うのだ。

 ・・・つまり、「総議員の三分の二以上の賛成」ちゅうのは、新しく生まれ変わる憲法の「禊」であり「過酷なイニシエーション」なのである。

 それを経ないでの改正などは、「真の血肉としての、国民の規定」になり得ない。

 また、人間ってのは、バカである。

 すぐに「流行り」に飛びつきやがる。

 私は自民党を支持しているが、いつ、またぞろ、民主党政権が生まれたように、その憲法緩和が「諸刃の剣」として、自民党に追い込みをかける結果にならないとは限らない。

 保守派もバカで、この間のアフガン戦争かイラク戦争かなんかのときに、国連の非難を浴びて、「うっせえ! 国連なんか脱退して、アメリカと新しい秩序を作ればいい!」などと言う、出来もしない暴論が、なんか知らないが、言葉の独り歩きで、論壇誌で当然のように多くの人に語られていたような恥ずかしいこともあった・・・。

 ・・・今、イケイケの自民党であるからこそ、正攻法で憲法改正を目指して欲しい。

                                           (2013/05/05)
コメント (4)
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