雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

上陸。

2009-05-09 17:14:51 | …and so on
上陸するのは時間の問題ではあったのですが、ついにというかやっぱりというか、国内で新型インフルエンザ患者が出ましたね。しかもまとめて3人も。カナダから帰国した方々だそうですが、やっぱりヒト-ヒト感染が少しずつ広がっているということのようです。大げさだ何だといっても、日本国民の生真面目な性質を反映した検疫体制のおかげで、空港内で感染者を発見できたことはよかったのではないでしょうか。インフルエンザに感染した3人中1人は帰国ゲートを通ったあとで身体の不調を訴えたらしいので、若干ウィルスが外に出た可能性はあるようですが、100%空港内でウィルスを押さえ込もうとすることは不可能に近いわけで。でも、症状もそれほど重篤なものではないらしいのは何よりでした。

こんな日に限って、ワタクシは美容院に髪を切りに行く予約を入れていたので、有楽町まで行ってきました。どちらかというとゴールデンウィークが終わった反動だと思うのですが、行きの電車は普段の土曜日に比べると本当に閑散としたものでした。有楽町も心なしか人の動きが少なかったような気もします。朝からTVのニュースはこの話題で持ちきりでしたが、お気の毒なのは感染した人々の半径2メートルに座っていた方々ですね。10日間、ホテルに缶詰にされてしまうわけで、仕事とかある人も多いだろうに…と思ってしまいました。やっと日本に帰ってきてホッとしたのもつかの間という感じではないかと思います。

今回の騒動で検疫法なる法律があることも初めて知りました。停留という言葉も初めて聞きましたが、かなりの拘束力を持った法律なんですね。国民の健康を守るというのがこの法律の趣旨でしょうから、ある程度の拘束力は必要でしょうけど、巻き込まれた方々は本当に大変ですよね。飛行機の中でどこまで感染が広まったかも謎ですし、すでに関西に帰宅した人々もいるらしい。アメリカ、カナダを始め、イギリスやスペインなどでもヒト-ヒト感染は広まっているとのことですが、海外では日本と違ってマスクをする習慣があまりないとのこと。日本人は自分がうつらないようにというのもさることながら、他人様にうつさないようにとの心遣いからマスクをするわけですよね。こういうところにも日本人の奥ゆかしさは出てくるんだなぁと変に納得した次第です。