雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

いわしの頭も信心。

2009-05-12 20:09:26 | …and so on
先週の土曜日からダン・ブラウンの「天使と悪魔」を読み始めました。トム・ハンクスの来日にのせられて、つい上中下3巻衝動買いしてしまいました。どちらかというと仏教の方が好きで、それとて信仰が篤いわけでもないワタクシゆえ、ローマカトリックには全く縁がなく生きてきました。仏教にしても、美術工芸品としての仏像が好きだったり、学問としての仏教哲学みたいなものに興味があるという程度です。現在、上野の国立博物館で展示中の奈良・興福寺の阿修羅像も見てみたいとは思うけど、あまり信仰の対象として考えたことはない。お顔を拝見して素直に拝みたいと思ったのは、京都・広隆寺の弥勒菩薩ぐらいかなぁ。あの弥勒菩薩は本当に癒されるというか、不思議に見ているものをホッとさせるお顔の菩薩様ですね。何でも赦していただけそうな気がするのは、日頃ののわが身の多々ある不徳の致すところかも知れず

それに比べると、キリスト教に関連する絵画とか教会にはいまいち興味が湧かないのです。キリスト教自体があまり自分の身の丈に合うと思ってないからかもしれません。本当に不勉強なので感覚とイメージでしか見ていないせいもありますが、特にローマカトリックにはちょっと排他的な部分があるような気がして、ビビッてしまうところがあります。もちろん良い悪いの問題ではないし、それこそ信教の自由とか内心の自由とかあるわけです。信仰している方々が排他的だと思ってるわけでもないんですけどねぇ…。なので、ヨーロッパに散在する教会の壁画とか、聖母子像とかをTVなどで見てもピンと来ないのです。

日本人って、「信じるものは救われる」とか「いわしの頭も信心」とか、宗教に対してかなりおおらかな民族なんじゃないかと思うんですね。キリスト教やイスラム教のような厳格な規律を求めていないというか。だって、クリスチャンやイスラム教を信じる方々に「いわしの頭も信心」とか言ったら石持て追われそうだと思いませんか?お宮参りと七五三は神道、結婚式はキリスト教、お葬式は仏教で…なんて、他所の国の人から見ればはてなマークがいくつもつきそうだけど、日本人は平気でやりますよね。真面目に宗教を信仰してるというと、なぜか新興宗教の信者さんだったり。もちろん、新興宗教も良い悪いの問題ではないですよ、念のため。このようなワタクシですが、「天使と悪魔」を読了したら、また感想を書こうと思っております。