雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

89歳。

2009-05-11 20:02:40 | …and so on
今日も暑い1日でした。ここ2,3日の東京は、初夏というよりは夏そのものという感じになっています。これも地球温暖化の影響なのかもしれないと思うと、ちょっと薄気味悪いものもありますが。一昨日ぐらいから夏物の服を着ていますが、このまま夏になるとは思えないので、今から活躍するのがカーディガンなどの羽織りものです。特に、暑がりのくせにエアコンの冷房にめっぽう弱く、すぐ冷房病を起こす私にとっては必需品です。今日もカーディガンを羽織って出かけたのですが、電車も事務所もまだそんなにきつい冷房はしていないので、帰宅時には脱いでいてもちょうどいいぐらいではありました。部屋が本格的にキンキンに冷える時期になると、カーディガンを羽織るのはもちろんのこと、首にストールを巻いて完全防備をしなければなりません。何か間違っているとは思うんですけどね。

何とか国民のご機嫌を取りたい日本国政府は、舞台「放浪記」主演2,000回という前人未到の記録を達成した森光子さんに国民栄誉賞を贈ることに内定したとのこと。確かに、今日のめざましTVを見てたら、連続主演記録の2位が松本幸四郎さんの「ラ・マンチャの男」で1,100回弱だったから、これから先ちょっとやそっとで破られる記録ではないですよね。40年以上の時間をかけて成し遂げた記録へのご褒美だから、国民栄誉賞もありだなぁとは思います。森光子さんは純粋に称えられて然るべきです。ただ、ちょっとだけ疑問符がつくのは、衆議院選が近いからゴマをすっておくか的な思惑が透けて見えるような気がすること。穿ち過ぎの見方かもしれませんが、政府にとっての国民栄誉賞とは、国民に対する飴でもあるというのを何かの本で読んだからかもしれません。

御年89歳。ちょっと前にTVで見た森光子さんは年相応に声も姿も弱々しくなったなぁと思ったのですが、少なくとも舞台の上では矍鑠(かくしゃく)としたものです。でんぐり返しを封印したとはいえ、2時間以上舞台の上に立っているというだけでも敬服します。TVはある意味残酷な媒体ではあるので、「老い」をそのまま映し出すことにもなるのでしょうが、舞台の上ではご本人の努力と気合が全てということなのかもしれません。舞台を見る機会はないにせよ、TVの「時間ですよ」から見ているワタクシたちの世代にとって、森光子さんはいつまでも日本のお母さん、おかみさんなんですね。これからもお元気で、1回でも多く舞台の上に立っていただけたらいいなぁと思ったのでした。