Ken's BarⅡを入手して以来、帰宅してTVをつけていないときはずっとBGMとして流し続けております。選曲が相変わらずいいですよね。洋楽のスタンダードと邦楽のバランスもいい。洋楽は名前を知らなくても何となく耳馴染みのある曲ばかり。逆に、邦楽は楠瀬誠志郎が郷ひろみに提供した「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」浜崎あゆみ「Love~Destiny」中島みゆき「わかれうた」など、結構渋い曲をカバーしています。メジャーどころでは桑田佳祐の「白い恋人達」かな。でも、最近の若い人々に「わかれうた」といってもピンと来ないでしょうか。何せ、30年近く前の歌ですから。TV-CMの中島みゆきは知っていても、ご本人は歌番組にほとんど出ませんしね。でも、この曲はワタクシの年代以上の人々には確実に懐かしい歌ではあります。
今回のKen's BarⅡは、美空ひばりが歌った「STARDUST」をサンプリングして平井堅の声を乗せていることで結構話題になってます。確かに、何十年も前の音源を再生しているとは到底思えないぐらい美空ひばりの声がクリアに聴こえるので、そのテクノロジーにはものすごく驚きます。それに、美空ひばりの「STARDUST」は、普段演歌を歌っていた人とは思えないぐらいすごい。英語もきれいだしちゃんとジャズになっていて、平井堅が神と崇める気持ちはよく分かります。が、ワタクシが今回びっくりしたのは「わかれうた」をデュエットしているスピッツの草野マサムネ。「ロビンソン」とか「空も飛べるはず」しか知らないワタクシは、いい意味で完全に裏をかかれた気分です。この「わかれうた」に関しては、主役は平井堅じゃなくて草野マサムネだと思ってしまいました。
オリジナルの中島みゆきはもちろん、平井堅もちょっと日本的湿気のある歌い方なので、重たい情念みたいなものが張り付いているような感じがします。そして、それがこの歌本来の持ち味ではあります。ところが、草野マサムネはものすごく乾いていて、しかも退廃的なにおいのする「わかれうた」を歌っているのです。初期のスピッツしか知らないワタクシは、草野マサムネってもっと健康優良児的な歌を歌う人だとばかり思っていました。乾いた感じの「わかれうた」って想像したこともなかったけれど、あー、やられた、すごいと脱帽しております。かといって、今のスピッツがこういう曲を作っているのかどうかは全く興味がないのですが。Ken's BarⅡは、この「わかれうた」を聴くだけでも価値があるような気がしております。もちろん、他の曲もいいんですけどね。
今回のKen's BarⅡは、美空ひばりが歌った「STARDUST」をサンプリングして平井堅の声を乗せていることで結構話題になってます。確かに、何十年も前の音源を再生しているとは到底思えないぐらい美空ひばりの声がクリアに聴こえるので、そのテクノロジーにはものすごく驚きます。それに、美空ひばりの「STARDUST」は、普段演歌を歌っていた人とは思えないぐらいすごい。英語もきれいだしちゃんとジャズになっていて、平井堅が神と崇める気持ちはよく分かります。が、ワタクシが今回びっくりしたのは「わかれうた」をデュエットしているスピッツの草野マサムネ。「ロビンソン」とか「空も飛べるはず」しか知らないワタクシは、いい意味で完全に裏をかかれた気分です。この「わかれうた」に関しては、主役は平井堅じゃなくて草野マサムネだと思ってしまいました。
オリジナルの中島みゆきはもちろん、平井堅もちょっと日本的湿気のある歌い方なので、重たい情念みたいなものが張り付いているような感じがします。そして、それがこの歌本来の持ち味ではあります。ところが、草野マサムネはものすごく乾いていて、しかも退廃的なにおいのする「わかれうた」を歌っているのです。初期のスピッツしか知らないワタクシは、草野マサムネってもっと健康優良児的な歌を歌う人だとばかり思っていました。乾いた感じの「わかれうた」って想像したこともなかったけれど、あー、やられた、すごいと脱帽しております。かといって、今のスピッツがこういう曲を作っているのかどうかは全く興味がないのですが。Ken's BarⅡは、この「わかれうた」を聴くだけでも価値があるような気がしております。もちろん、他の曲もいいんですけどね。