46歳になった頃、自分は何かガムシャラに打ち込んだ事はあるかと思った。
定年になり自分は熱中するものがあり、楽しい人生だったかと思い返す時がくるだろう。
私には10年、20年継続する趣味はなかったなあと思った。
自分の住む岡山県だって78市町村走った事もない。
自分が生きた証に今後消えて無くなるであろう物を記録に残そうと思った。
今後、消える物を理由と共にリストアップしてワープロに書き残した。
岡山県78市町村を走った。
次は中国山地の峠をすべて越え周辺の市町村を茅葺民家などを求めて走る。
次は京阪神へ足を延ばす。
兵庫県や京都府、大阪北部に茅葺き民家が残っていたのは驚きだった。
神戸市など中心地から40分離れたところに茅葺民家がゴロゴロとある。
人間は行動を起こして観る聞く歩くである。体験しないと発見できないものがある。あれから29年沖縄を除き全国各地を茅葺を求め走った。
千種町は兵庫県の北西部 岡山、鳥取に隣接
夕暮れ時に農家の主婦が祠の前を歩いて家路に帰る。
長靴や地下足袋で一日働いたことであろう。
ここから4時間家に帰り着くのは21時。。
農家の主婦は角のない牛と言われるくらいよく働い。