懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その16 「路地」 岡山県倉敷市児島下津井

2012年04月05日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その16 「路地」 岡山県倉敷市児島下津井

下津井の路地には焼板やナマコ壁の路地が残っていた。
そこで地元の人がくるのをひたすら待った。
できる事なら普段着がよい。
待っていたらネルの寝巻姿であろうか男性が風呂にでも行くのか道具を持って歩いてきた。
ネルの着物は寒い時期の寝巻に使った。ネルとはフランネルの略でふんわりと毛羽だった布であった。昔の着物は春秋は袷(あわせ)の着物、夏は単(ひとえ)、冬は綿入れだったそうだ。

鉄道写真でも古い町並みの写真でも待ち続ける間は「自分は何でこんなアホな事を続けるのだろうと」思いながら撮影していた。
自分のやっている事はいつかは役に立つ事があると分かっていれば張合いもあるが、どこに発表するわけでもなく、ブログがあったわけでもない。
私もこんな写真を撮って何になるのかと反芻しながら撮ったようにおもう。
いつか役に立つこと事があると自分に言い聞かせないと継続は難しい。

撮影した時は歳も若く何のために撮影するのか、どんな物を撮影するのか、これをどう生かすのかを考え無かった。それと目標を設定しなかったのが途中で頓挫した要因でもある。
目標のない物は長続きできない。
目標は定量的に具体的に短期目標と長期目標を定めチェックしていく。
私も撮影する前にこれくらいの事は設定して取り組むべきだったと今になって思う。

例、古い町並みであれば、

目標 「岡山県内の古い町並みをすべて撮影する」

1.古い町並みの定義を決める。(戦災に遭っていない町並み、天然素材の町並み、観光地は対象としない、人々の生活と暮らしのあるところ)

2.岡山県の78市町村(平成の合併以前)をローラー作戦で訪ね歩く。

3.古い町並みをどんな観点で撮影するか(暮らし生活習慣、行事、建造物の特徴、商売、店、路地、労働、風俗、民間信仰、子供の遊び)