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何処からとも無く金木犀の甘い香りが漂う季節、そんな10月10日。
早朝に83歳になる母から「おめでとう」の電話。
「元気で大きなこともなくここまでこれたと言うのは幸せなことじゃね」
もう母の涙声。
今朝もお仏壇の前で、今は亡き父に(今まで二人の娘達守ってくれてありがとう)そんなこと
お礼の言葉をかけた・・と。 妹も今日が結婚記念日である。 私達より二年あと。
「ありがとう・・本当にそうよね」 そう言いながら私も色々な思いがどっと溢れた。
それは母も知っているわたしたちの足跡や、母にも言えなかった事がらや思いに。
昨日一人の午後、結婚式のアルバムを開いて見ていた。
その朝、花嫁衣装を着付けてもらい家から出るところから、父の嬉しそうな顔。
二人が辿った新婚旅行のしおりや入場券の半券や領収書・・あの時の全てのそれらのものを懐かしく。
家から式場に向かうあの道にも、金木犀が漂っていたに違いない(私は忘れているのだ)
母は(金木犀の匂いが漂い始めると結婚式を思い出すんよ)といつも言う。
田舎の島の公民館で式をあげた。 夫と私が生まれ育った島で。
新婚旅行は、会社の社長さまが伊豆・下田の旅をプレゼントして下さった。
親戚や仕事の関係、友人など、懐かしく思い出しながら、沢山の方に門出を祝っていただいたこと
改めて懐かしく、有難く心にとめた。
多くの方たちの励ましや支えのお陰さまで、今日があることを私は忘れてはならない。
結婚記念日はそんな周りの人達に感謝の日なのかも知れない。
そんな記念日、今日は今からお弁当を作り、神戸の一人暮らしの婦人を訪ねる。
かって夫の会社におられた方、もう80歳である。 家族は誰一人おられない。
32年前の挙式のとき、田舎へ来て下さり出席してくださった。
今日は、一日また子供になって結婚式の写真見ながら、昔話で楽しく過ごそうと思う。
思い出せば恥かしい、大勢の前で見送られた新婚旅行・・紙テープ・・。
♪~瀬戸は 日暮れて 夕波小波 あなたの島へ お嫁に行くの
若いと誰もが 心配するけれど 愛があるから 大丈夫なの
段々畑と さよならするのよ 幼い弟 行くなと泣いた・・
男だったら 心配せずに 父さん 母さん 大事にしてね
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32年前の今日である。