お正月の夫が、還暦同窓会のビンゴゲームで当たった景品である。
時計はいくつもあるが、電波時計は初めて。 20センチ四方の大きさ、日付と室温が表示される。
大きな文字は老眼の我々には非常に在り難い。 時刻を知る分には実にいい。
使い始めた日は、時折ピピッとなる音は、TVから発する音だろうと思っていた。
気がついたら、1時間置きに鳴るのだ、それも結構大きい音で。 夜中は? 0時から早朝までは鳴らない。
普通に生活しているとき、このピピッ!と言う音にドキッ!と驚かされる。
これは心臓の弱い私には・・と思っていたが、慣れてくるとこの音が有難いと思うようになった。
用事をしていても音に驚かされる分、時間の意識が出来るからすごいと思うようになった。
「アッ!こんな時間や、頑張らなあかん」 段々と時の意識を高める役目になっている時計。
家族がいると食欲旺盛ななつめは、食べ物を見つけると要求してくる、最近は泣き作戦で来たりする。
「10時に!ビビッと鳴ったら」 おやつの時間を決められ、ビビッ!と鳴るのを待つことになった。
くじ運の結構良くない夫ではあるが、なんと珍しい、還暦祝いの記念、いい思い出になった。
大切な時を刻みながら、これからもずっと私たちの時間への意識を向上させてくれるに違いない。
しかし・・そのうちこの音に慣れない事を願いながら。 いやそれはない、大きい音なのだ。
たとえ調節機能があったとしても、しないでおこうと思った。