高校2年、学校を中退して単身東京で大学を目指すことになった主人公。
仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。
両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。
この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。
だから、歌う。
仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。
両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。
この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。
だから、歌う。
というストーリー(プロローグ)の、
一部で東映版の「ぼっちざろっく」とも言われているアニメプロジェクト
「ガールズバンドクライ」の劇中バンド「トゲナシトゲアリ」の楽曲が、
この手の音楽好きにとっては痒い所に手が届くまくりで凄く良い!
◆【Official Music Video】トゲナシトゲアリ「爆ぜて咲く」 - アニメ「ガールズバンドクライ」
「怒りも喜びも哀しさも全部ぶちこめ。」
という公式のイラストに殴り書きしてある言葉通り、
喜怒哀楽の全てをぶち込んでるようなエモさがある楽曲で、
ロッキンで疾走感あってスリリングで焦燥感あって
メロディアスでドラマティックで苦しくて痛くて切なくてエモカッコイイ!
「初期衝動」的な物に溢れつつも、
どこか達観したような感じに世の中を見てる感じなんか凄く今時っぽいし、
後先考えずに「今」だけを見てる感じや
全てを忘れられる「一瞬」の為だけに生きているような「刹那的」な感じと、
「高潔無比」的な若者特有の真っすぐな感じなんか
凄くアオハル感あってエモくてキラキラしていて尊い!
こういうの聞くとロックはやっぱり若者と相性が良い音楽なんだと強く思うわ~
そして、
メッセージ性の強いエモい歌詞も素敵だし、
演奏やアレンジがかなり凝っていて上手くて巧いように、
フックの付け方や演奏が細部まで拘りまくりで実に素晴らしく、
最後も無駄に伸ばす事無く潔くクールに終わったりと、
ほぼ無駄な部分が無い&隙らしい隙が無いっていう!!
他の楽曲も素晴らしく、
コンセプトに一貫性ありつつもバラエティ豊かですし、
どの曲のクオリティーが高いんだよねー!
◆【Official Music Video】トゲナシトゲアリ「極私的極彩色アンサー」
◆【Official Music Video】トゲナシトゲアリ「黎明を穿つ」
◆【Official Music Video】トゲナシトゲアリ「偽りの理」
どの曲もエモカッコイイのは当然として、
見ての通りMVもかなり凝っていてカッコイイですし、
ジャズ要素にヒップホップ要素にポストロック要素なんかも巧みに取り入れているように、
曲&アレンジの引き出しが多くて、
演奏もフックだらけで多彩で素晴らしく、
この手の音楽としては集大成感すら感じる…!
影響が強く感じられる「school food punishment」や「Cö shu Nie」、
「岸田教団&THE明星ロケッツ」や「凛として時雨」なんかが好きな人なんかにはドストライクだと思われますし、
「麻枝准」さんの音楽をロック寄りにしてアレンジを洗練したような感じもあるし、
「椎名林檎」さんや「BiSH」辺りが好きな人にも受けそうなように、
幅広いロックファンに受ける要素があると思うので、
アニメファン以外にも話題になってもいいはず…
というか若い世代(特に中高生)のロックファンは聞かなきゃ損かと。お勧め!