Meshuggahの未発表曲

2003年7月に録音されて未発表になっていたらしい、
Meshuggahの「Pitch Black」っていう曲が素晴らしい！

いつものように機械的で無慈悲で無機質な変拍子だらけの複雑なリズムの上に、
いつもとは違う不穏な感じのクリーントーンのギターと、
エフェクト掛けて機械的に詩を読んでるように聞こえる無感情のボーカルが乗る形で曲は進み、
途中で縦横無尽のサックス風のレガートプレイのリードギターが入ったり、
ポストメタル風に徐々に盛り上がっていき激しくなったりと、
機械的で無慈悲で無機質な世界に抵抗してるようになるものの、
抵抗も空しく大きな何かにのみこまれていくようにフェードアウトする形で曲は終わるのですが、
この曲はMeshuggahの魅力を凝縮して、さらに洗練したような感じで、
より無慈悲で深遠で知的ですらあり、実に深い！
初期の頃から「人間は機械に隷属化する」的な歌詞を書いていて、
人間から感情がどんどん無くなり無感情で無機質になる…つまり機械みたいになると言い、
徹底的に人力で機械的な複雑で無慈悲で無機質な音楽を、
警鐘や皮肉も込めながらやってきた訳ですが、
この曲はそういう未来の世界(一種の人類の終焉)を巧く表現していて、
いつもみたいに機械に隷属する事への唯一の抵抗とばかりにボーカルが叫ばずに、
声にエフェクトかけて機械に隷属してるように無感情に歌詞を読んでる感じのボーカルで、
代わりにギターがその抵抗する役割をしていて、
終盤でドラムがそっちの流れに乗りそうになったりするのも、興味深い＆素晴らしく、
「Chaosphere」の「Elastic」に匹敵する心にぽっかり穴が開いたような感じになる曲かも。


個人的にここ最近のMeshuggahよりこの時期(こういう方向性)のMeshuggahの方が好きなんで、
こういう方向性でまた作品作って欲しいな…もしくは2nd路線で…



PS
MeshuggahのChaosphereが好きな人は、
ジャンル違いますが表現している事は似ているのでAutechreのConfieldも気に居るかも…
かなり難解ですけどwww