ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

コアでマニアックな洋楽に坂道シリーズにアニメと声優が好きな
マイノリティによるブログタイトル通りのカオスなブログですw

Best Albums of 2009 その3(3~1位)

2009-12-14 07:08:48 | Best Albums of 2009(年間ベストアルバム)
前回の続きになります。詳しくは最初の記事から見て下さい。
今回が最後になります。


■3位■
◆Yeah yeah yeahs - It's Blitz
賛否両論あるんでしょうが、
コレを聞くと他のガレージ系のバンドを置いてけぼりにした感さえあり、
エネルギッシュでダンサブルでロックでスタイリッシュでポップでポジティブで、
他にも言葉では表現できないカッコ良さに溢れていて最高です。
聞いてて開放感を感じるというか、突き抜けた感じがあり、
明らかに一つ上のレベルに進んだ感じですんで、
他のガレージ系のバンドがこれからどうなるかも楽しみです。
詳しくは以前のレビューを参照にして下さい→レビュー記事




■2位■(※甲乙付けれなかったので二つあります)
◆Converge - Axe To Fall
以前と引けを取らない(というか過去最高かも…)テンションと濃厚さでいて、
スタイリッシュというか、格好良さもありますし、
現時点で最高峰のリアルでクールなカオティックコア作品なのは間違いないかと。
詳しくは以前のレビューを参照にして下さい→レビュー記事

◆Psyopus - Odd Senses(輸入盤)
Psyopus聞いた事無い人は「なんじゃこれ!」と思う事請け合いですw
あくまでも根本はグラインドコアなので、
へヴィでブルータルでキ○ガイで速いんですが、
知的(エキセントリックでもあります)な展開をしますし、
カオティックコアに通じる深みもあるのに、ポップとも形容できる感じもあります。
飽和状態なアンダーグラウンド音楽界で、
このポップな感じとブルータリティーの共存という、圧倒的な個性は素晴らしく
それだけでも、この作品は充分凄いのですが、各楽器とも技術的に凄まじく、
特にギターの技術/変態度はソロもリフもマジ半端無い!
ヤン○ギターは特集を組むべきだw
詳しくは以前のレビューを参照にして下さい→レビュー記事



■1位■
◆Animal Collective - Merriweather Post Pavilion
アニコレの作品はどれも良作であるのは間違いないのだけれど、
これは数年に一枚あるかないかの傑作だと思う。
今作聞いてから過去作品も改めて聞き直しましたが、
どれもそれぞれ違う感じでやはり素晴らしいのですが、
個人的にはどうしても、アルバム通して聴くと、
サイケ過ぎると言うか、斜め上過ぎると言うか、
エキセントリックというか難解なイメージも感じ、
散漫な感じというか、微妙に焦点が定まってない感じもして、
なんか後一歩感みたいのがあって、手放しでは褒められないのも事実でした。
(それが良いのも分かりますし、その他多くの作品よりは遥かに良いですけどね)
それが今作は、良いのか悪いかは知りませんが、
前述のように以前まであった、実験的過ぎる感じも難解すぎるイメージも無く
音がより洗練されて、ギター音がほとんど無く、エレクトロ色が増し、
UnderworldやPassion Pitで聞けるようなハッピーな高揚感や開放感もあり、
Radioheadをポップでハッピーなエレクトロニカにした感じにも思えて、
巷で言われてる様に、エレクトロmeetsペットサウンドな感じ満載で、
聞けば聞くほど面白くて深みがあり、捨て曲も無く、巧くまとまっていて、
今までで一番分かりやすい作品だと思いますし、
個人的には、RadioheadのKID-Aに並ぶくらいの00年代を代表する傑作だと思います。
(補足:普通の音楽リスナーには充分難解だと思われますのでご注意をw)





◆結果
1.Animal Collective - Merriweather Post Pavilion
2.Converge - Axe To Fall
2.Psyopus - Odd Senses(輸入盤)
3.Yeah yeah yeahs - It's Blitz
4.Paradise Lost - Faith Divides Us Death Unites Us
5.Copeland - You Are My Sunshine
5.Depeche Mode - Sounds of the Universe
5.The xx - XX
6.Phoenix - Wolfgang Amadeus Phoenix
6.Santamonica - Curiouser And Curiouser
7.Dananananaykroyd - Hey Everyone
7.The Airborne Toxic Event - The Airborne Toxic Event
7.The Pains Of Being Pure At Heart - The Pains Of Being Pure At Heart
8.Dredg - The Pariah,The Parrot,The Delusion(輸入盤)
8.The Glorious Unseen - Hope That Lies in You(輸入盤)
9.Anberlin - New Surrender
9.New Found Glory - Not Without a Fight
10.Lenka - Lenka

(12/25追記:The xxがあまりに良いので少し弄って5位に入れました)


◆総評
去年よりメジャー所(?)多めで、特にYYYS!とアニコレはいろんな雑誌で選ばれそうですんで、
マイノリティーとしてはどうよ!って感じもしますが、良かったんだから仕方ないw
まぁ、程よくカオスな感じにはなりましたし、自分らしさは出てると思います。
今年は「これは良い!」とか「これは凄い!」と思った作品が例年より多く、
順位とか付けるのが本当に悩みました。むしろ順位付けなくてもいいんじゃね?とか思いましたw
…まぁ、順位とか付けた訳ですけどw
冷静に考えて、僅かな差(アニコレは別格として)ですが、こんな感じだったんだよね…
あと、今年の特徴として、
ベテラン(Depeche Mode/Paradise Lostなど)の作品で名作もあったし、
中堅所(Phoenix/Yeah yeah yeahs/アニコレなど)も、改心の作品を出しましたし、
新人も良い作品が多くバランスが良かった年だったと思います。
特に、新人では、これから楽しみなアーティストが過去最高に多い気がしますし、
しかも、すぐ居なくなりそう度が少ない感じもしますので、これからに期待が膨らみます。
ただ、以前に良作を作ったアーティストの新作が以前と変化していたりして、
良いのだけど、手放しでは褒められないのも多かった気もします。
(Arctic Monkeys/Editors/Jack Penate/The Flaming Lips/The Horrorsなど)
まぁ、これに関しては時間が経つにつれて変わるかもしれませんし、
ライブを見たり、次作を聞かないとちゃんと判断できないですけどね。



■おまけ(ベスト10候補の作品&ベストジャケ&ベストライブ)
惜しくもベスト10には入らなかったけど、良かった作品を何枚か書いておきます。
…が、その前に、
去年はベスト10候補に選んだけど入れられなかった作品を記載しただけでしたので、
今回は、惜しくもベスト10に入れられなかった作品と、
ベスト10には入れるには完成度はもう一歩だけど、
音楽的に面白い事をやっている/斬新さがある、これから期待出来る好きな作品も入れました。
ジャンルはいつもの様にカオスですw
輸入盤が去年出ているものでも日本盤が今年発売したものなら、
今年発売のものとして選出してます。
(以前レヴュー記事書いたものには、その記事へのリンクが貼ってあります。
ただ、リンク先の真ん中くらいや下の方に書いてたりする物もあるので、ご注意を)

◆ベスト10候補の作品
Ben Harper and Relentless7 - White Lies For Dark Times
Datarock - Red
Diablo Swing Orchestra - Sing-Along Songs for the Damned & Delirious(輸入盤)
Fightstar - Be human(輸入盤)
Five For Fighting - Slice
Florence and the Machine - Lungs
Franz Ferdinand - Tonight
Fuck Buttons - Tarot Sport(輸入盤)
Giant Squid - The Ichthyologist(輸入盤)
Indukti - Idmen(輸入盤)
Iwrestledabearonce - Iwrestledabearonce
Jeniferever - Spring Tides
Keith Urban - Defying Gravity(輸入盤)
Lady Gaga - The Fame(The Fame Monster)
Lars Danielsson - Tarantella(輸入盤)
Music Go Music - Expressions(輸入盤)
Passion Pit - Manners
Placibo - Battle for the Sun
Rise Against - Appeal to Reason
Temper Trap - Conditions
The Big Pink - A Brief History Of Love
The Flaming Lips - Embryonic
The Horrors - Primary Colours
Venetian Snares - Filth(輸入盤)
We Shot The Moon - A Silver Lining
Zu - Carboniferous(輸入盤)


いくつか特に興味深かった作品(ベスト10候補の最有力作品)に触れさせてもらうと、
Fuck Buttonsの、トライバルなビートの反復で気持ち良くなってきた所に、
音がだんだん積み重なっていきピークに来た時の感じの気持ち良さは半端無く、
サイケなエレクトロ版Mogwaiという感じで素晴らしかったし、
Music Go Musicの聴いてて思わず笑ってしまう感じもある、
独特のセンスと面白さは、かなりツボに来ましたし、
The Flaming Lipsは実験的すぎたり難解すぎる事もあり、ちゃんと消化しきれなかったですが、
内容の斬新さと密度は素晴らしく、もう少しちゃんとまとめてくれたらベスト10に入れてたと思う。
そのうち他にもこの中からいくつかレヴュー記事を軽めにですが、書きますので、よろしく~
(書いたものに関しては随時リンク貼っていきます)
※追加履歴
12/20 Ben Harper and Relentless7
1/2 Lars Danielsson - Tarantella
3/13 The Horrors - Primary Colours
7/18 Keith Urban - Defying Gravity


◆ベストジャケ=Santamonica - Curiouser And Curiouser
見た通り不思議な感じです。
中身や裏面は角度によってある部分が浮き出して見えたりしますし
アイデアもセンスも素晴らしく、
中身の不思議な感じや迷ったら抜け出せない感じもありますし
凄く合ってるので、これを選出しました。


◆ベストライブ=New Found Glory
歌って騒げて、そこそこ暴れれて、なおかつ殺伐としてない楽しい雰囲気が、
理想のライブと思っている自分にとっては、久しぶりに見たこともあり、素晴らしいライブでした。
新作からの曲も多く入れながら、ベスト的な選曲なのも良かった。
本当にただただ楽しかった!また見たい!
来年のパンスプで見れることを楽しみにしてます。


◆最後に
これで、今年の洋楽のまとめみたいなものは終わりです。
90年代最後の年の99年は、ポジティブな雰囲気の作品は少なかったような気がするのですが、
00年代最後の年の09年は、ポジティブな雰囲気がある感じの良作が多かった気がしますので、
個人的にはそこは興味深くもありますし、2010年代はどうなるか楽しみです。
来年も良い作品に出会えるといいな~



PS
ベストソングみたいな記事は、基本貼ってある曲がそうなんで今年は書きません。
あえて上げるなら、Animal CollectiveのMy GirlかFive For FightingのSliceです。


PSのPS
今年発売の作品で、個人的に良いと思う隠れた名曲や、
アルバム全体はそこそこだけど、この曲は最高みたいのが、割とありますので、
そのうち、そういう記事を書くかも…
とりあえず一曲、隠れた名曲を貼っておきますね。

◆Amazing baby - Bayonets

この曲だけで買う価値がある!とか言いたくなるくらい好きな曲です。
正にAmazing baby!



※2010年追記
これを書いた当時は知らなかった/聞いてなかったもので、
ベスト10に入れれば良かったと思った作品を追記します。

Dirty Projectors - Bitte Orca
Girls - Album
Grizzly Bear - Veckatimest
Kylesa - Static Tensions




※おまけ
海外のメディアの年間ベストへのリンク。

Pitchforkの2009年のベストアルバム
NMEの今年のベストアルバム

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