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Hot Milk - A Call To The Void (アルバムレビュー/感想)

2023-10-13 19:55:26 | 洋楽レビュー/感想 2023
洋楽レビュー/感想 2023


エモーショナルでエネルギッシュでリアルで切なくて痛くてエモい
オルタナロック/エモ/パワーポップ作品。






◆Hot Milk - A Call To The Void
イギリスのマンチェスターで結成された男女ツインボーカルのバンドのデビューアルバムで
「Paramore」辺りを髣髴とさせるオルタナロック/エモを軸に、
「New Found Glory」辺りを髣髴とさせるメロディックパンク要素に
EDM要素やヒップホップ/ラップメタル要素などなど、
様々な音楽要素を絶妙なバランスで合わせていて、
シンフォメタルやメタルコア要素強めの曲や、
「Muse」を髣髴とさせるような曲もあったりするように、
曲やアレンジがバラエティ豊富でフックに溢れているし、

「魂に染み渡っていくようなコントロールし難い感情」
「(心の中で)悪魔を生かしているのかもしれない」
「私は(心の中が)暗闇なんだろうか?」


という「Korn」や「Nine Inch Nails」に通じるような
1曲目の「Welcome to the...」の歌詞筆頭に、
シリアスでダークで内省的な歌詞や、
怒りや苦しみや痛みなどをテーマにしている歌詞が多いのですが、
そういう若者が抱える問題や痛みや苦しみに対してリアルに真正面から、
心の穴を埋めたいという気持ちを込めて全身全霊で歌っているので、
聞いていると心が落ち着く&力をくれる様な感じがあるし、
エネルギッシュでリアルで切なくて痛くてエモさが迸っている!

人間誰でも落ち込む時があるし痛みや苦しさを感じて泣きたくなったりするし、
孤独を感じたり心の中がグチャグチャになって全てが嫌になる事があるもんですが、
そういう物を全て音楽にぶつけている感じがあるよね~エモい!

男女ツインボーカルの2人である「Jim Shaw」と「Han Mee」の2人共、
歌が凄くエモーショナルでエネルギッシュ&多彩で表現力豊かでリアルですし、
メロディーはキャッチーでメロディアスで良いですし、
曲がコンパクトにまとまっているのもよいよい!


基本的には心に問題を抱えている人や若者向けの音楽とはいえ、
00年代を髣髴とさせる要素も多いので、
00年代のオルタナメタルやエモパンクを聞いて育ったような人も
若者とは別の意味で響くものがあると思うし、
Paramore以降に沢山出て来たエモ系のバンドの集大成とも言えるかと。良作!





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