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Cloud Nothings - Attack on Memory

2012-02-25 12:08:21 | 洋楽レビュー/感想 2012
洋楽レビュー/感想。
メロディアスなグランジロック作品。

※あくまでもマイノリティな一個人の感想なんで、
グランジ世代の人は「イラッ」てしても大人の余裕でスルーして下さいw


◆Cloud Nothings - Attack on Memory
前作作ってから凄い嫌な事があって絶望したのか知りませんがw
本当にCloud nothingsの作品かと思うくらいグランジ色と厨二病色が強く、
前作とは違う方向性の作品なんで多少戸惑いはしたものの、
中盤からは前作にあったような曲も出てきますし、
率直に興味深い内容になってますね。

ただ良く言えば意欲作ですが悪く言えば中途半端とも言えるかなと。
ロックやパンクの衝動性に溢れた、
素晴らしい作品なのは間違いなく、
深みや重みが前作に比べると段違いですが、
あまりにステレオタイプのグランジ色が強く、
見せ掛けのリアルさしか感じませんし無理やり作った感…
…自分の中でグランジを消化せず表面だけ真似て&憧れて作った感が無きにしも非ずなんだよね…
グランジがある意味(←ここ重要な)では、
「何にも染まれない中途半端な負け犬の葛藤」みたいなものを音楽で具現化したとも言えるので、
そういう意味で言ったら、
この作品は実に中途半端で若気の至り感と厨二病な雰囲気に満ちており、
曲はDylan Baldiが一人で部屋に引きこもってジメジメしながら作ってるらしいんで、
とてもグランジグランジしていて「らしさ」に溢れてるとも言えるのでしょうが、
自分が洋楽に本格的に興味持った時はグランジブームは衰退していて、
「被害妄想の不幸面してるやつが聴く暗い音楽」的な扱いで、
あるアーティストなんかは
「草刈機に襲われたような髪型してダブダブで汚らしい服着て、
チューニングも出来てない(出来ない)ギターを掻き鳴らして不平不満を歌ってるだけ」
とこき下ろし、
Beckには「Loser」で皮肉たっぷりに馬鹿にされ、
グランジの象徴であるNirvanaですら、
最後の方はグランジブームは勿論、
グランジそのものを馬鹿にしてた感もありましたので、
個人的にグランジという音楽や言葉に好印象も思い入れも無く、
後々、冷静に聞いても一部のバンド以外は興味を持てなかったので、
多くのメディア(特におじさん)のように手放しでは絶賛出来ませんし、
ここまで2ndの評価が高いのに変な違和感や変な意図すら感じるくらいですしw
ライブでこんな曲ばっか演奏されても困りますしww
非常に評価しづらいwww

でもだからと言って、今作が悪いかといえば、
全体のまとまり感や深さを感じるのは今作ですし、
これだけのノイジーな音の中でも、
メロディーが際立って聞こえるのは特筆物で、
改めてDylan Baldiのメロディメイカーとしての才能を実感出来ましたので
進化/深化を感じる意欲作なのは間違いないかと。
まだ三枚(Turning on含んで)とはいえ、ここまでアルバムごとに違うのも面白いですし、
ポテンシャルが高いのが分かりましたので、
この作品はさらなる高みに行く為の、一つの通過点にして、
本当の意味での名作/傑作を作ってくれる事に期待してます。



PS
個人的に今作は↓曲の歌詞みたいな気分だわw

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