しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

花 ( はな ) <季> 晩春

2010-04-02 |  春の草木 の 俳句

** 花の雲( はなのくも)・花房( はなぶさ)・花弁( はなびら)・花の姿( はなのすがた)・はなの香( はなのか)・花の輪( はなのわ)・花の友( はなのとも)・花の主( はなのあるじ)・花笠( はながさ)・花の庭( はなのにわ)・花の門( はなのもん)・花の都( はなのみやこ)・花盛り( はなざかり)・花明り( はなあかり)・花便り( はなだより)・花の露( はなのつゆ)・花朧( はなおぼろ)・花の陰( はなのかげ)・花の奥( はなのおく)・花の名残( はなのなごり)・花を惜しむ( はなをおしむ)・花の色( はなのいろ)・花の粧( はなのよそおい)・花の錦( はなのにしき)・花埃( はなぼこり)

しばらくは花の上なる月夜かな ・・・・・ 芭蕉 [初蝉]
咲き満ちてこぼるる花もなかりけり ・・・・・ 高浜虚子 [虚子句集]
チチポポと鼓打たうよ花月夜 ・・・・・ 松本たかし [鷹]
花に問へ奥千本の花に問ヘ ・・・・・ 黒田杏子 [一木一草]


俳句では、花と言うと、
ふつう桜の花を指します。
桜は植物をさすのに対して、
花という言葉は、心に映るもので、
より華やかなふくらみがあり、
詩的な印象を与えるとも言えるのでしょうか。
桜を花と表した美しい言葉には、
花吹雪・花筵・花篝・花守・花人・
花衣・花疲・花冷え・花時 などもあります。

  [ バラ科サクラ属のサクラ亜属の樹木の中で一般に花が美しく、鑑賞されるもの ]

まつすぐに来て白満つる花と会ふ ・・・・・ みなみ
ただ臥してゐるほかはなし花明り ・・・・・ みなみ


「根尾谷の薄墨桜」の古木は、
ちょうど見ごろで白い花に満ちていました。
散る時の薄墨色の花も見たいと思いました。


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