9月1日(日曜日)、箕面大滝「音と光の映像ショー」が開催されました。
この映像ショーは箕面市観光協会、箕面商工会議所、府営箕面公園指定管理者メイプルハーツ企業共同体の三者が主催したもので、東京駅や万博の太陽の塔など全国各地で話題となっている「3Dプロジェクションマッピング」の技術を箕面大滝やその周辺の岩壁などの自然の地形に映し出すという全国初の試みです。
8月31日(土曜日)に開催される予定でしたが、台風の接近による悪天候が予想されたことから、9月1日に順延されました。9月1日も朝から強く雨が降っていましたが、上映の頃には雨もあがり、午後5時頃から早くも観覧を待つ人の列ができ始めました。
全国各地で開催される同種のイベントのように、スクリーンとなる舞台が建物や石垣などの人工物であれば、映像投影は比較的容易なのですが、箕面大滝のような自然相手となると、映像投影は非常に困難となります。
何しろ、絶え間なく流れおち、雨が降ればその水量が変わる箕面大滝は、毎日毎分毎秒その姿を変えています。雨が降れば木々の葉は水を含んでふくらんだり、枝葉を伸ばしたり。舞台となる自然は確実に息づいているため、映像投影のための調整はぎりぎりまで念入りに行われました。
午後7時になると辺りも暗くなり、お客さんの期待も高まっていきました。
そして、箕面大滝の岩壁に「森の守り龍」のタイトルが写し出されると、和太鼓や笛などの壮大な音楽とともに箕面大滝や辺りは一気に青色に染まり、迫力のショーが始まりました。
ストーリー仕立ての映像は約7分間。
激しい嵐により植物や生き物の暮らす美しい箕面の世界が朽ち果てていく様子は、もし現実になったらと思うとぞっとするような恐怖を感じました。
そんな恐ろしい世界から自然を守るため、箕面大滝に住む伝説の龍が火を噴きながら大滝やその周囲を駆け巡りました。
やがて、龍が箕面大滝に姿を変えると、優しい光とともに辺りには虹がかかり、自然がその美しい姿を取り戻しました。
都心・梅田からわずか30分という距離にありながら、豊かな自然が残り、植物や生き物が暮らす箕面。この豊かな自然があまりに身近すぎて、当たり前になっているかもしれませんが、映像ショーを見て、改めて箕面の素晴らしさを肌で感じた人も多かったのではないでしょうか。
7分間があっという間に感じられた、迫力たっぷりの音と光の映像ショー。
最後は滝ノ道ゆずるとモミジーヌがトコトコと登場し、「おしまい」をお知らせすると、会場からは「ゆずるや!」との声が上がり、観客の人からは温かい拍手が送られていました。
夏休みの最後を飾った一夜限りのビッグイベントに、2000人を超える方が酔いしれました。
箕面公園は暑かった夏を終え、紅葉の秋へとゆっくりとその装いを変えていきます。せせらぎが響きわたり、鳥が鳴き、虫たちが歩く箕面公園へ、ぜひ遊びにきてください!
<すごい迫力だったね!箕面大滝に吸い込まれそうだったよ~!