5月1日(金曜日)から7月27日(月曜日)まで、企画展示「涼をとる道具展」が、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。今回の企画展示では、涼をとるため使われてきたうちわや風鈴、浴衣などの生活道具を展示するとともに、人々が箕面大滝や箕面川床で涼を楽しんでいた様子を写真で紹介します。
展示では、初夏の行楽の時に使用されていたであろうガラス製の重箱や毛氈(もうせん)、スキットル(携帯用ウイスキーボトル)などを展示しています。展示品は、明治から昭和にかけて実際に家庭で使用されていたもので、市民のかたから同館に寄贈されたものです。昔も今も、お弁当やお酒を持って自然の中で味わうという行楽スタイルは、変わらないようです。
また、夏に庭や縁側で使われていた蚊遣り豚や簾(すだれ)、蚊帳、打ち水用のひしゃく、ブリキのバケツなどの道具も展示しています。これらの道具は、暑い夏を涼しく快適に過ごすため考え抜かれた知恵と工夫がつまっており、昭和の頃までは各家庭で重宝されていました。しかし、扇風機や冷房など電気製品の普及とともに、各家庭から姿を消しつつあります。
企画展示を見学した中西佳子さんは、「子どもの頃は、よく蚊帳を使っていましたよ。時には、捕まえてきた蛍を蚊帳の中に放ち、遊んだこともありました。懐かしいですね」と話していました。
郷土資料館の企画担当員の中村聡史さん(は、「初夏の行楽シーズンに合わせて、今回の展示を企画しました。冷房や扇風機がまだなかった時、人々はいろんな道具を使って涼を楽しんでいたことを知っていただきたいです。また、展示を見ていただいた後は、箕面公園内にある箕面川床で、お食事を楽しみながら涼んでみてはいかがでしょうか」と話しました。
(箕面川床)
(箕面大滝ライトアップ、みのおキャンドルロード)
企画展示「涼をとる道具展」
開催期間 7月27日(月曜日)まで
開館時間 午前10時から午後5時まで(木曜日休館)
開催場所 箕面市立郷土資料館
(阪急箕面駅から東へ徒歩約2分、みのおサンプラザ1号館地下1階)
入館料 無料
問い合わせ先
郷土資料館 電話072-723-2235
<モミジーヌも早速、展示を見に行ったよ。うちわを片手に箕面大滝前で涼を楽しみたくなったよ!