6月11日(木曜日)ライフプラザでヘルスメイト定例会が開催され、減塩食について学びました。
ヘルスメイトとは、正式名は、箕面市食生活改善推進員で、市民の健康づくりを食の面からサポートしてくれるボランティアの方々のことです。全国的に組織されていて、普段は、市の食育事業に協力したり、小中学校の調理実習のサポートをされたり、各地域のイベントで活動をされています。
定例会の最初に、「減塩の大切さ」をお話しくださったのは、国立循環器病研究センターバイオバンクNCBN推進室室長の 高田彰 先生です。
現在、女性の、平均寿命は、86歳といわれていますが、日常生活に制限のない生活が送れる健康寿命は、73歳で、差が13年もあり、健康寿命を延ばすことが大切だと考えられています。
中でも、脳卒中は、健康寿命を縮める大きな要因となっていて、この予防には、高血圧を予防する食事、「減塩」の食習慣が有効であることをお話いただきました。
「減塩」の健康効果や実践を広めていくためには、ヘルスメイトのように市民自らが取り組んでいる地域活動が大きな効果があることをお話され、会の参加者にもとても励みになるメッセージでした。
続いて、お二人目の講師の先生にバトンタッチ。
国立循環器病研究センターは、美味しい減塩食で有名ですが、その病院食の調理師長として長年勤められた 竹田 博幸さんが、来てくださいました。
高田先生のお話の最中も竹田さんが着々と料理の準備をされ、だしのよい香りが漂ってきます。
「減塩食をつくる」、というよりも、「素材を活かすおいしい料理」を作ることを目指しておられ、だし汁を使って素材の味を活かすことで、結果として塩分はこんなに少なくてもおいしくできる、というお話でした。
この方法で作れば、赤ちゃんからお年寄りまでみんなが共通で食べることができます。
実演しながら、先生がお持ちのたくさんの調理のコツや知識が次々と飛び出し、楽しくてためになる講習会になりました。
お話と実演の後に、野菜の煮物を試食。
減塩食という味気ないイメージは少しもありません。おいしいおだしをたっぷり含んだ煮物は、上品な味わいで満足感が得られます。
参加者のヘルスメイト達にも、大好評の盛りだくさんな定例会となりました。
そして、お忙しい中、こうした地域活動の推進のためにご協力くださったお二人の先生に感謝しつつ、箕面市でも市民の健康づくりにつながる活動として、広げていくためにどんなことができるかなあ、と話が盛り上がっていました。
市の離乳食の講習会や各地域でのイベントにもヘルスメイトさんが活躍しています。
楽しく、自分の学びにつながる食育ボランティア活動です。
興味のあるかたは、どうぞいっしょに参加してください。
<おいしく食べられて健康になれたら、いいことばっかり!
ヘルスメイトさんに、美味しい減塩食の作り方をならってみたいなあ~